この研究は、雄のWistarアルビノラットの脳組織に対する50 Hz電界の影響、ならびにジュグロン（5-ヒドロキシ-1,4-ナフトキノン）の抗酸化活性の効果を免疫組織化学的手法で調べた。また、血液組織への影響を、生化学的、生理学的およびコメット法で調べた。動物を無作為に 3群（対照群、電界ばく露群、電界ばく露＋ジュグロン300 ppm／日投与群、各8 匹）に割り付けた（ジュグロンは30日間にわたって強制経口投与）。実験後に動物を安楽死させ、脳組織を通常の組織学的および免疫組織化学的プロセスで調べた。その結果、50 Hz電界ばく露群の脳組織には重度の組織病理学的変化が認められた。群間の差異は、合計コメットスコアで統計的に有意であった（p = 0.001）。血液の抗酸化パラメータについては、電界ばく露群のスーパーオキシドジスムターゼ（SOD）活性が他の群よりも有意に高かったが、マロンジアルデヒド（MDA）およびカタラーゼ（CAT）の活性レベルには有意差は認められなかった、と著者らは報告している。
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