研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[中周波数電磁界にばく露した作業員の心拍変動] epidem.

Heart rate variability in workers exposed to medium-frequency electromagnetic fields

掲載誌: J Auton Nerv Syst 1996; 59 (3): 91-97

この研究は、中間周波電磁界職業ばく露がある作業員における心臓の自律神経調節を評価した。被験者は71人の中間周波放送局作業員(年齢20-68歳(平均47.1歳)、ばく露環境での作業歴2-40年)、および22人のラジオ局関連作業員(21-65歳(平均46.9歳)、中間周波電磁界へのばく露歴無し)である。両群の年齢と在職年数に有意差はなかった。心拍変動(HRV)はMedea-HRVシステムにより安静時に体表面計測した512拍の心拍データを分析した。高速フーリエ変換を用いてHRVの時間領域および周波数領域パラメータを求め、また低(LF:0.05-0.15Hz)と高(HF:0.15-0.35Hz)周波数帯域のパワースペクトラムを計測した。その結果、ばく露群と非ばく露群の間で、HRVの時間および周波数領域パラメータには統計学的に有意ではない差が見られた;ばく露群では、パワースペクトラムと年齢の相関はなかったが、対照群では見られた、などを報告している。

ばく露

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