研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[50Hz電磁界へのばく露は潜伏感染したヒトリンパ系細胞におけるエプスタイン・バーウイルスの遺伝子の活性化を生じる] med./bio.

Exposure to a 50 Hz electromagnetic field induces activation of the Epstein-Barr virus genome in latently infected human lymphoid cells

掲載誌: J Environ Pathol Toxicol Oncol 1997; 16 (2-3): 205-207

<目的>磁界ウイルスゲノム発現に与える影響の検討をする。 <方法>Asata細胞(Epstein-Barrウイルス(EBV)のゲノムに潜伏感染しているヒトのBリンパ球)に50Hz 2mTの磁界を72時間ばく露して、細胞増殖と間接的免疫蛍光テストによるEBVの早期蛋白産生を測定した。 <結果>細胞増殖磁界は影響を与えなかったが、磁界により、早期蛋白を発現している細胞数は増加した。

研究目的(著者による)

エプスタイン・バーウィルスの複製に対する電磁界の影響を調べること。

詳細情報

50Hz電磁界の影響をモニタするためのモデルシステムとして、エプスタイン・バーウィルスに潜伏感染したヒトBリンパ球を用いた。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 72 h

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • unspecified
ばく露時間 continuous for 72 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 Cells were exposed in a 37°C thermostated solenoid. Control cells were placed in a cell incubator.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 2 mT unspecified 指定なし - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露細胞と非ばく露細胞の成長率に統計的有意差は認められなかった。50Hz電磁界ばく露は、ウィルス抗原発現した細胞の数の増加を生じた(対照細胞での4%と比較して、18%でエプスタイン・バーウィルスの遺伝子が活性化)。この知見は、DNAが磁界によって変調され得るという証拠を提示している。

研究の種別:

研究助成

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