[カドミニウム毒性への静磁界の影響:ラット組織における酸化ストレスとDNA損傷] med./bio.

Influence of static magnetic field on cadmium toxicity: Study of oxidative stress and DNA damage in rat tissues

掲載誌: J Trace Elem Med Biol 2006; 20 (4): 263-269

ここでは、ラット組織における生化学パラメータ、抗酸化酵素の活動、DNA損傷に対する静磁界SMF)とカドミウム(Cd)共ばく露の影響を調べた。4週間にわたり、ラットはカドミニウム(CdCl2 40mg/L)入りの飲料水を飲まされた。Cdの処置は血漿中の乳酸脱水素酵素LDH)とアミノ基転移酵素レベルを上昇させた。さらに、CdはMDAと8-オキソグアニン(8-oxodGuo)レベルも上昇させた。しかし、GPxやCAT, SODなどの抗酸化酵素の活性は、肝臓腎臓で減少したが、一方で肝臓(hepatic)と腎臓(renal)のカドミニウム量は極端に増加した。SMF(128 mTで1日当たり1時間で30日間)とCd(40mg/L)の共効果は、GPxとCATの活性が、カドミニウムで処置された群と比べると肝臓内で減少した。しかし、SMFとCdとの関係では、アミノ基転移酵素、MDAと8-オキソグアニン濃度を変えることはなかった。Cd処置は、抗酸化酵素とDNAをラット肝臓腎臓で変えた。さらに、Cdで処置されたラットに比べて、SMFは抗酸素反応に影響を与えた。

ばく露

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