研究のタイプ: レビュー (医学/生物学の研究)

[無線周波放射にばく露した哺乳類の体細胞の遺伝子損傷:65文献(1990-2005)から得られたデータのメタ分析] review

Genetic damage in mammalian somatic cells exposed to radiofrequency radiation: a meta-analysis of data from 63 publications (1990-2005)

掲載誌: Radiat Res 2008; 169 (5): 561-574

この論文は、無線周波RF電磁界放射インビボインビトロばく露による哺乳類細胞の遺伝損傷に関する過去数十年の論文のデータをメタ分析した。RFばく露群の細胞における遺伝毒性擬似ばく露/無ばく露対照群細胞のそれと比較した定量的推定値(95%信頼区間)を計算した。遺伝毒性のエンドポイントは、DNA単鎖および二重鎖切断染色体異常小核出現・姉妹染色分体交換発生率とした。ばく露パラメータは、周波数、SARばく露形態(連続波ばく露パルス波ばく露、職業的ばく露携帯電話使用者の3形態)の3つで分析した。その結果、全体的に、ばく露群と擬似ばく露/無ばく露対照群との差(効果サイズまたは標準化平均値差)は小さかった;あるRFばく露条件で、いくつかのエンドポイントで評価した遺伝毒性有意な上昇が見られた;ばく露群および擬似ばく露/無ばく露対照群での染色体異常小核出現の指標の平均は、これまでの研究データベースで自然発生レベルとされる範囲にあった;出版バイアスについてはかなりの証拠がみられた、と報告している。

ばく露

ばく露の詳細情報なし

影響評価項目

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