研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[携帯電話使用と自己申告の高血圧:国民健康インタビュー調査2008] epidem.

Cell-Phone Use and Self-Reported Hypertension: National Health Interview Survey 2008.

掲載誌: Int J Hypertens 2011: 360415

この研究は、米国で実施された2008年の全国健康インタビュー調査に参加した18歳以上の成人21135人のデータを利用して、携帯電話の使用と高血圧との関連を分析した。自己申告された携帯電話の使用に基づいて、参加者を、携帯電話の非使用者、主として固定電話使用者、携帯電話固定電話のデュアル使用者、および主として携帯電話使用者に分類した。医師の診断がある高血圧症と自己申告した人々(高血圧症者群 n = 6,793)について、携帯電話の使用との関連を分析した。その結果、参加者の43.5 %は携帯電話の非使用者、13.8 %は主として携帯電話使用者であった;携帯電話の使用は、年齢、性別、人種/民族、喫煙、アルコール摂取、教育、肥満度指数BMI)、および身体活動とは無関係に、高血圧と逆相関することが示された;携帯電話の非使用者群を参照群とした場合、主として携帯電話使用者群の高血圧症の多変量オッズ比(95 %信頼区間)は0.86(0.75 - 0.98)であった;携帯電話の使用と高血圧の間のこの逆の関連性は、女性、60歳未満、白人、およびBMIが25 kg / m2未満などのサブグループにおいてより強かった、と報告している。

研究の目的(著者による)

本研究の狙いは、携帯電話使用と高血圧の発生との関連を、米国における大規模な代表的サンプルにおいて調査することであった。

詳細情報

携帯電話使用及び高血圧の評価は、自己申告のアンケートに基づいていた。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ: (オッズ比(OR))

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 携帯電話の非ユーザー
集団 2 主に固定電話のユーザー
集団 3 携帯電話及び固定電話のデュアルユーザー
集団 4 主に携帯電話のユーザー

調査対象集団

調査規模

タイプ
合計 21,781
評価可能 21,135
統計学的分析方法: ( 調整: )

結論(著者による)

被験者の43.5%が携帯電話の非ユーザー、13.8%が主に携帯電話ユーザーであった。
携帯電話ユーザーと非ユーザーの比較の結果は、携帯電話使用が高血圧と逆に関連していることを示した(OR 0.86;CI 0.75-0.98)。これらの結果は、年齢、性別、民族性、喫煙、アルコール消費、教育、肥満度指数、運動に依存しなかった。この逆の関連は、女性、< 60歳、肥満度指数が < 25kg/m²の人々で、より強かった。
著者らは、米国における成人の全国規模の代表的サンプルでは、携帯電話使用は自己申告の高血圧と防護的に関連していた、と結論付けた。

研究の限界(著者による)

血圧は測定で評価しなかった。携帯電話使用の詳細(例:頻度、通話時間)は入手できなかった。

研究助成

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