研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[電気毛布の使用と閉経後の乳がんリスク] epidem.

Use of electric blankets and risk of postmenopausal breast cancer.

掲載誌: Am J Epidemiol 1991; 134 (2): 180-185

60Hz磁界への慢性ばく露は、松果体メラトニンの正常な夜間上昇が抑制され、乳ガンリスクを増進させるという仮説が立てられた。著者は1987年から1989年にかけて西ニューヨーク州で、41歳から85歳の閉経後の女性を対象に行われた症例-対照研究で、電気毛布の使用を乳ガンリスクの要因として調査を行なった。調査対象集団382名の症例と無作為に選出された地域住民対照群の439名は、季節による使用頻度および使用方法など過去10年間の電気毛布使用についての質問を受けた。年齢・教養についての調整後の過去10年間の電気毛布使用オッズ比OR)(症例33%、対照35%)は0.89(95%(Cl)0.66-1.19)で、量反応法においては使用年数によってリスクが異なるということはなかった。リスクと日々の使用との関連は、使用しない場合と比べて0.97(95% Cl 0.70-0.95)であった。ベッドを暖めるために時々使用する、そしてたまに一晩中使用するという場合はリスクには関連しなかった(OR=0.64, 95% Cl 0.40-1.05)。一晩中使用するヒトでの乳ガンリスクは1.31(95% Cl 0.88-1.95)であった。過去10年間、季節を問わず日常使用し、引き続き一晩中使用すると報告した女性の乳ガンリスクは有意に高かった(OR=1.25, 95% Cl 0.73-1.35)。ケトレー指数と生殖危険因子の調整が結果を変えることはなかった。これらの結果から、電気毛布使用が乳ガンのリスク増加に関連するという仮説に裏づけを与えない。頻繁な電気毛布使用者はリスクの推定をわずかに上回っており、潜在的公衆衛生の重要性はさらなる調査の実行を示唆している。

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ばく露

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