[Wi-Fiルータの2.45GHzばく露を受けた雄ラットの肝臓の代謝および酵素活性に対するビタミンCの保護的役割の評価] med./bio.

Evaluation of the Protective Role of Vitamin C on the Metabolic and Enzymatic Activities of the Liver in the Male Rats After Exposure to 2.45 GHz Of Wi-Fi Routers

掲載誌: J Biomed Phys Eng 2016; 6 (3): 157-164

この研究は、ウィスター雄ラット(n=70;体重200-250g)を7群(各n=10)に無作為に分け、Wi-Fi放射へのばく露実験を行った。ばく露装置にはWi-Fiルータを用い、ルータアンテナラット拘束器の距離は20cm、ばく露時間は1日8時間とした。7群のうち、A群(ビタミンC(V.C)250 mg/kg/日の経口摂取およびWi-Fi放射)、B群(Wi-Fi放射)、C群(V.C摂取)は1日のみの実験、E群(V.C摂取)、F群(Wi-Fi放射)、G群(V.C摂取およびWi-Fi放射)は5日連続で実験した。D群は無処置対照群とした。いずれもばく露終了後に採血し、アルカリフォスファターゼ(ALP)、アラニンアミノ基転移酵素ALT)、アスパラギン酸アミノ基転移酵素(ASL)、γ-グルタミン酸転移酵素(GGT)の活性レベル、血糖、コレステロール、トリグリセライド(TG)、高密度および低密度リポタンパク質(HDLおよびLDL)の濃度を測定した。その結果、1日ばく露では、血糖濃度の上昇、TGおよびGGTレベルの低下が見られたが、その他の濃度および酵素活性に変化はなかった;5日間ばく露では、血糖の低下、コレステロールおよびLDLの上昇が見られた;いずれの変化に対しても、V.Cの保護効果が見られた、と報告している。

ばく露