[メナジオンにばく露したヒト神経芽腫細胞における1950 MHz電磁界の防護作用] med./bio.

Protective effect of 1950 MHz electromagnetic field in human neuroblastoma cells challenged with menadione.

掲載誌: Sci Rep 2018; 8 (1): 13234

この研究は、1950 MHzの無線周波RF電磁界が、その後のメナジオン(活性酸素種の形成を通じてDNA損傷を生じる化学物質)での処理からヒト神経芽腫細胞SH-SY5Yを防護するかどうかを調べた。細胞をSARが0.3または1.25 W/kgのRFに20時間事前ばく露し、ばく露終了の3時間後に10 µMのメナジオンで処理した。その結果、疑似ばく露群とRFばく露群との間には差は認められなかった。0.3または1.25 W/kgのRFに事前ばく露した細胞では、メナジオンによるDNA損傷の統計的に有意な低下が認められた(P < 0.05)。更に、遺伝子発現の分析では、メナジオンによるグルタチオンペルオキシダーゼに基づく抗酸化スカベンジング効率の劇的な減少を、RFへの事前ばく露がほとんど阻害すること、これと並行して、カタラーゼに基づく抗酸化防護の遺伝子発現を大幅に強化することが示された。加えて、RFは重要なDNA修復酵素であるオキソグアニンDNAグリコシラーゼのメナジオン依存性の下方制御を無効化した。これらの知見は全体として、RFへの事前ばく露はおそらく抗酸化スカベンジング効率の強化とDNA修復能の向上により、メナジオン依存性のDNA酸化損傷を低減することを示唆しており、メナジオンによる影響を受けたヒト神経芽腫細胞における、RFによる適応応答の根底にある分子機序についての洞察を提示するものである、と著者らは結論付けている。
EMF-Portal注記:ばく露の詳細情報なし]

ばく露