研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[性成熟の中後期における900 MHz電磁界ばく露後の雌ラットの肝臓の形態及び生化学の変化] med./bio.

Altered morphology and biochemistry of the female rat liver following 900 megahertz electromagnetic field exposure during mid to late adolescence

掲載誌: Biotech Histochem 2019; 94 (6): 420-428

この研究は、性成熟の中後期の雌ラット肝臓に対する900 MHz電磁界へのばく露の影響を調べた。ラット対照群擬似ばく露群及びばく露群に割付け、ばく露群は35-59日齢に毎日ばく露した。60日齢の時点でラットを屠殺し、肝臓を摘出した。肝臓の一部をマッソン・トリクロームまたはヘマトキシリンエオシンで染色した。残りの組織を用いて、マロンジアルデヒドグルタチオンカタラーゼスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、8-ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OHdG)及びニトロチロシンを含む、酸化ストレスマーカーを測定した。総抗酸化状態及び総酸化状態を用いて、酸化ストレス指標を計算した。その結果、ばく露群では、肝細胞の放射状配置、細胞質の液胞化、出血、類洞拡大、肝細胞形態及び浮腫が認められた。生化学分析では、対照群及び疑似ばく露群と比較して、ばく露群の8-OHdG及びSODのレベルに有意な低下が認められた、と著者らは報告している。

ばく露