[携帯電話放射は脳のエネルギー恒常性をそらし、ヒトの食物摂取を促す] med./bio.

Effects of Acute Exposure to 3500 MHz (5G) Radiofrequency Electromagnetic Radiation on Anxiety-Like Behavior and the Auditory Cortex in Guinea Pigs

掲載誌: Bioelectromagnetics 2022; 43 (2): 106-118

携帯電話から発せられる高周波RF電磁界の大部分はユーザーの頭部に吸収され、脳のグルコース代謝に影響力を及ぼし、ニューロンの興奮性を変調させる。体重の調節は脳の主な機能の一つで、食物摂取行動および食欲知覚の根底には視床下部での調節がある。こうした背景から、携帯電話放射と食物摂取が関連しているかもしれないという疑問が生じる。この研究は、単盲検、擬似ばく露対照、無作為化クロスオーバー比較試験で、体重が正常な若年男性15人(23.47±0.68歳)を、絶食状態下で2種類の携帯電話から発せられるRFに25分間ばく露または擬似ばく露した。自発的な食物摂取をad libitum標準ビュッフェ試験で評価し、脳のエネルギー恒常性磁気共鳴分光測定でモニターした。その結果、携帯電話へのばく露はどちらも、擬似ばく露と比較して、全体的なカロリー摂取を22-27%と顕著に増加させた。主要栄養素摂取の差異分析では、高いカロリー消費量は主に炭水化物摂取の増加によるものであることが示された。脳のエネルギー量の測定(アデノシン三リン酸およびホスホクレアチンと無機リン酸塩の比率)では、携帯電話放射による増加が示された。これらの結果から、RF電磁界が肥満の流行の根底にある過食の潜在的寄与因子であることが同定された、と著者らは結論付けている。

ばく露