[ラットの精巣の組織学的構造ならびにアンドロゲンおよびエストロゲン受容体の局在に対する性成熟期の900 MHz高周波電磁界の影響] med./bio.

The effect of 900-MHz radiofrequency electromagnetic fields during the adolescence on the histological structure of rat testis and its androgen and estrogen receptors localization

掲載誌: Int J Radiat Res 2021; 19 (1): 135-144

この研究は、性成熟期のラット精巣組織に対する携帯電話からの高周波RF電磁界の影響を調べた。ばく露群のラットを900 MHzのRFにばく露し、擬似ばく露群および対照群ばく露しなかった。ばく露終了後、ラット安楽死させて精巣組織を速やかに摘出し、厚さ5 µmにカットして、組織病理学的および生化学的手法で調べた。精巣組織におけるマロンジアルデヒドMDA)、グルタチオンGSH)、カタラーゼ(CAT)およびスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)のレベルを生化学的手法で測定し、酸化ストレスが生じていたかどうかを判定した。その結果、いずれの群でも組織病理学的所見は認められなかった。群間でアンドロゲンおよびエストロゲン受容体の局在化に有意差は認められなかった。アポトーシス指数およびTUNELアッセイでの陽性細胞の発生率はいずれの群でも同等であった。但し、ばく露群では他の2群と比較して、MDAおよびCATのレベルが有意に高く、GSHレベルは低かった。SODレベルには本質的な差はなかった。これらの結果は、性成熟期の900 MHz RFばく露精巣酸化ストレスを生じるが、それによる精巣損傷は非常に小さく、この研究における組織病理学的手法では測定できなかった、と著者らは結論付けている。

ばく露