[最近改定された高周波ばく露ガイドラインおよび規格における不調和] misc.

Incongruities in recently revised radiofrequency exposure guidelines and standards

掲載誌: Environ Res 2023; 222: 115369

この総説の著者は、現行の高周波RF)ガイドラインおよび規格について以下のように論じている。これらのガイドラインおよび規格は、第5世代移動通信(5G)を含むRF放射の全周波数範囲を網羅し、専らRFによる短期的な加熱の制限を用いており、組織の温度上昇に対する保護に適用されるが、安全性および公衆衛生保護の立場からは、この安全限度の幾つかは無関係で、議論の余地があり、科学的正当化が欠如している。また、モバイル5G技術は従来技術よりも高速でセキュアなワイヤレス通信技術であると歓迎されている。これを支える重要なアーキテクチャーは、より良い指向性、低遅延、高速データ伝送速度を達成するためのミリ波およびアンテナアレイ技術である。放射の防護に関しては、5Gミリ波放射健康影響が従来世代からのもの(これは国際がん研究機関によって「ヒトに対して発がん性があるかもしれない」と分類されている)と同類かどうか不明である。ミリ波と、関連する細胞要素および皮膚神経受容体の構造および機能との相互作用が特に懸念される。ミリ波についての現在の科学的データベースは、信頼に足る評価または自信をもって判断を下すには不十分である、と著者は結論付けている。

ばく露

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