研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[ラットの文脈的恐怖学習障害への複合磁界とアグマチンの組合せ効果] med./bio.

Combined effects of complex magnetic fields and agmatine for contextual fear learning deficits in rats.

掲載誌: Life Sci 2003; 72 (22): 2489-2498

この研究は、アグマチンの全身処置と複合磁界パターンを用いたシータバースト刺激(TBS:経頭蓋磁気刺激療法の一種)の組み合わせ処理が、ラットの文脈的恐怖学習の障害を引き起こすか否かを実験で調べた。オスのWistarラットは、4 mg/ kgのアグマチンを注射されてから数分以内に、文脈的刺激に恐怖条件付けされ、直ちに複合磁界パターンTBSへの30分間のばく露(または擬似ばく露)を受けた。その結果、複合磁界パターンTBSは、アグマチン処置単独で引き起こされる文脈的恐怖学習の障害と線型的に足し合わせた効力を形成することが見出された;また、TBSの擬似ばく露を受けたラットでは、それぞれ3時間の条件付けセッションおよび試験セッション中において、時間変動する地磁気強度の変化の指標であるK指数の増加とともに、学習された恐怖の大きさが低下し、学習の変動量が増加した、と報告している。

研究目的(著者による)

アグマチンとシータバースト刺激パターンの複雑な磁界処理によって生じる可能性のある、文脈的な恐れの学習に対する相加作用を調べること。

詳細情報

52匹のラットに、恐れの条件付け手順の直前に生理食塩水(0.9%)またはアグマチン(4mg/kg)を注射した。条件付けチェンバ内で、ラットの脚に2秒間の電気ショック(0.5mA)を60秒間隔で3回与えた。24時間後、条件付けチェンバに8分間戻された際の、ラットの防御的すくみのスコアを調べた。恐れの条件付けの直後、ラットばく露ケージまたは偽ばく露ケージに30分間入れた。

2か月間にわたって7組の試験日にラットを訓練した。加えて、環境中の地磁気の強度と文脈的な恐れの学習の量との関連を、恐れの条件付けの3時間前、最中、後に調べた。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
Modulation type: pulsed
ばく露時間: 30 min

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 30 min
Modulation
Modulation type pulsed
Additional information

initial pulse followed after 140 ms by a 100 Hz burst lasting for 255 ms and then beeing repeated

ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 3 pairs of solenoids positioned so that fields in x-, y- and z-axis were generated; fields combined to a rotating field with 2s orientation in each axis and 2 s field in all axes; rotation frequency 0.5 Hz
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 2 µT peak 測定値 - at 1 cm from any individual solenoid
磁束密度 1.5 µT peak 測定値 - at the center
磁束密度 200 µT peak 測定値 - in the corners

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露されたラットは偽ばく露されたラットと比較して、すくみを示すことが有意に少なかった。アグマチンを投与したラットは生理食塩水を投与したラットと比較して、すくみを示すことが有意に少なかった。アグマチンを投与し、条件付け後にばく露されたラットは、その他の全ての群よりもすくみを示すことが有意に少なかった。

ばく露されたラットのみで、学習された恐れの量が、条件付けセッションのインターバル中の環境中の地磁気条件の強度と相関していた:地磁気活動の上昇は恐れの学習の低下と関連していた。

研究の種別:

研究助成

Replicated studies

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