研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[ラットの行動に対する短期的な50Hz電磁界ばく露の影響] med./bio.

Effect of short-term 50 Hz electromagnetic field exposure on the behavior of rats.

掲載誌: Acta Physiol Hung 2009; 96 (4): 437-448

研究目的(著者による)

電磁界ばく露によって生じるかも知れない非特異的症状(例:目眩、頭痛、胃の痛み吐き気、等)を調べ、この体調不良の生物学的バックグラウンドの存在を検証または否定するたるための動物モデルシステムを創出すること。

詳細情報

ラット80匹を以下のグループに分けた:1) 高架十字型迷路試験のためのSprague-Dawleyラット20匹(ばく露ラット10匹、対照10匹)、2) 新規物体探求試験のためのSprague-Dawleyラット20匹(ばく露ラット10匹、対照10匹)、3) 社会的相互作用試験のためのWistarラット20匹(連続する5日間で調査)、4) 縄張り意識試験のためのWistarラットばく露ラット10匹、対照10匹)

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 20 min

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 20 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 pair of Helmholtz coils with an inner diameter of 42 cm, consisting of 240 turns of insulated copper wire; coils 20 cm apart; rats placed in plastic boxes in the center of the coil system
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 470 µT minimum 測定値 - -
磁束密度 520 µT maximum 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

このデータは、電磁界ばく露は一般的な行動に影響を及ぼし得ることを示している。一般的な行動パターン(高架十字型迷路で推定)と同様に、ラットばく露終了直後には対照群と比較して、より受動的になるようである。 新規物体探求試験の知見は、馴染みのあるセッティング(ホームケージ)での馴染みのない物体の提示によって探求心を動機付けした場合でも、、ばく露後の受動性が残ることを示唆している。

他方、社会的相互作用または縄張り意識行動のどちらも、電磁界ばく露によって変化しなかった。

著者らは、超低周波電磁界への短期ばく露(20分間)社会的不安を変化させないかも知れない(または、少なくとも適用した試験の範囲ではない)が、状況による不安はある程度増加するかも知れない、と結論付けている。

研究の種別:

研究助成

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