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衛星無線

分類:
移動体通信および無線応用
説明:

衛星無線には、衛星を専用に通信に用いる全ての無線応用技術が含まれる。それぞれの応用に、1 GHzから40 GHzまでの範囲の周波数が用いられる。これらの周波数は、例えば、軍事通信、研究用無線、衛星テレビ（BSS）および衛星メディアサービスなど多様なサービス毎に国際電気通信連合（ITU）が定める周波数バンドへ区分されている。その他の応用には、例えば、Lバンドでのデジタル音声放送がある。衛星から送信される場合はS-DAB、地上アンテナから送信される場合はT-DABと呼ばれる。衛星テレビまたは衛星音声放送の受信にはパラボラアンテナ（口語的ではディッシュアンテナ）が必要である。中継車（OB van, scanner, mobile unitなどと称される）からのもので恐らく知られている双方向通信には、強力なパラボラアンテナ、いわゆるVSAT (Very Small Aperture Terminal)が必要である。VSATの直径は2 m (Kaバンド)または8 m (Cバンド)である。

周波数範囲:
  • 1–2 GHz (L-band by ITU, DAB)
  • 2–4 GHz (S-band by ITU)
  • 4–8 GHz (C-band by ITU)
  • 8–12 GHz (X-band by ITU, military communication, research radio, DVB-S)
  • 12–18 GHz (Ku-band by ITU, fixed-satellite service, BSS, SMS)
  • 18–27 GHz (K-band by ITU)
  • 27–40 GHz (Ka-band by ITU)
電磁界の種別:
電磁界

測定値（文献に拠る）

測定されている物理量 測定値 分類上の特徴 特記事項
電界強度 0–0.79 V/m (最小値 - 最大値, 測定値) - Sat-Com C Sailor 6006 System (1626,5 - 1646,5 MHz) measured at 12 locations on a marine ship [1]
電界強度 0.2–0.33 mV/m (最大値) - in the 14 GHz uplink band [2]
電界強度 70 V/m–15 mV/m (最大値) - in the 6 GHz uplink band [2]
電力密度 8 W/m² (最大値) - VSAT in main beam direction with frequency: 1.5 - 1.6 GHz [3]

参考文献

  1. Halgamuge MN (2015): [海洋船舶送信機に関する無線周波ハザードの安全性評価：新しいデータ収集法を用いた測定値およびICNIRP並びにARPANSAの限度値との比較]
  2. Mantiply ED et al. (1997): [一般及び作業環境中でのラジオ周波数電界と磁界(10 kHz～30 GHz)の測定]
  3. Swerdlow AJ et al. (2012): [無線周波電磁界による健康影響：RCE 20]