研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[SENCARマウスの皮膚での腫瘍プロモーションのバイオマーカーに対する60 Hz磁界の影響はない] med./bio.

Lack of effect of a 60 Hz magnetic field on biomarkers of tumor promotion in the skin of SENCAR mice.

掲載誌: Carcinogenesis 1999; 20 (4): 685-689

この研究は、「低周波磁界が共プロモーションメカニズムを介して腫瘍形成促進する」、という仮説を検証した。マウスの皮膚発がんの2段階モデル、すなわち7,12-ジメチルベンズ[a]アントラセンの発がん閾値以下の用量の単回投与でイニシェートしたマウスでの皮膚ガン発生が12-O-テトラデカノイルホルボール-13-アセテート(TPA)によりプロモートされるモデル、を用いた。実験は、用量反応範囲内の3種類の異なる用量(0.85,1.70または3.40nmol)のTPAを用い、TPA投与の1、2および5週間後に腫瘍プロモーションの初期バイオマーカー(表皮厚および表皮標識指数の増加、表皮オルニチンデカルボキシラーゼ活性の誘導表皮プロテインキナーゼC活性低下)を調べた。磁束密度2mTの60Hz磁界ばく露を6時間/週で受けたマウスを、環境磁界ばく露マウスと比較した。その結果、磁界によるプロモーションまたは共プロモーションを示す一貫した、統計的に有意な効果は実証されなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

超低周波磁界ばく露によって生じる可能性のある、化学的に誘導したマウスの皮膚腫瘍形成のコ・プロモーション作用を調査すること。

詳細情報

TPAの適切な用量を選択し、バイオマーカーに対する環境影響を同定するため、224匹の動物を含むパイロット研究を実施した。

最初の研究では、192匹の動物を8群(各24匹)に分けた。各群を0、0.85、1.7、または3.4mmolのTPAで処理した。マウスは全て、10nmolのDMBAの単回投与でイニシエートし、TPAを週2回投与した。TPAで誘導したプロモーションの1、2、5週後に、バイオマーカー(表皮の厚さ、酵素活性等)を評価した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: 6 h/day, 5 days/week, up to 5 weeks

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 6 h/day, 5 days/week, up to 5 weeks
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • 詳細不明
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 2 mT - - - -

Reference articles

  • Sasser LB et al. (1998): [SENCARマウスの皮膚腫瘍形成に対する60Hz磁界のコ・プロモーション作用はない]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

採用した手法上の限界とばく露パラメータの範囲内では、一貫した、統計的に有意な磁界プロモーションまたはコ・プロモーション作用は証明できなかった。

研究の種別:

研究助成

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