研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (observational study)

[送電線から生じた磁界は野生のチョウゲンボウの成長、血清メラトニン、白血球及び巣立ちの成功に影響しない] med./bio.

Magnetic fields produced by power lines do not affect growth, serum melatonin, leukocytes and fledging success in wild kestrels.

掲載誌: Comp Biochem Physiol C Toxicol Pharmacol 2009; 150 (3): 372-376

研究目的(著者による)

高圧電力線に営巣したチョウゲンボウのつがいの雛と、同様の生息地の対照地点に営巣したつがいの雛を比較するため、実地研究を実施した。

詳細情報

高圧電力線鉄塔への営巣は、鳥を電界及び磁界に長期間ばく露させる。巣立ち前の雛は卵内での成長期から巣立ちまでばく露される。環境の質は成熟期の健康に影響を及ぼし得るので、この時期は雛にとって極めて重要な期間である。

本研究は、2000年の繁殖期にローマ周辺地域で実施した。チョウゲンボウ用の巣箱を高圧電力線鉄塔に設置した。44個の巣箱を本研究に含めた:28個はばく露群、16個は対照群(放棄された送電鉄塔、電力以外の鉄塔、または放棄された建物に設置)。異なるパラメータを調べるため、異なる数の巣を用いた。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50–60 Hz
ばく露時間: breeding season of the year 2000

ばく露1

主たる特性
周波数 50–60 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 breeding season of the year 2000
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • power transmission lines
ばく露装置の詳細 30 cm x 30 cm x 50 cm plywood nest-boxes attached to high power line towers 7 m to 20 m above the ground; single and double circuit lines for 60 kV, 150 kV, 220 kV, 380 kV
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電界強度 480 V/m - 測定値 - on the ground below a 150 kV line
電界強度 2,600 V/m maximum 測定値 - inside the nest at a 150 kV line
磁束密度 4 µT - 測定値 - on the ground under a 150 kV line
磁束密度 7.9 µT - 測定値 - in the nest at a 150 kV line
磁束密度 1.37 µT minimum 測定値 - -
磁束密度 8.63 µT mean 測定値 - -
磁束密度 25.16 µT maximum 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露された雛と対照の雛の変数に差はなかった。このデータは、高圧電力線から生じる磁界への胚及び孵化後の期間(巣立ちまで)のばく露は、チョウゲンボウの雛に有意な短期的生理学的影響を及ぼさないことを示唆している。

研究の種別:

研究助成

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