研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[携帯電話の顧客の全体的な死亡率] epidem.

Overall mortality of cellular telephone customers.

掲載誌: Epidemiology 1996; 7 (3): 303-305

この研究は、携帯電話会社の記録に基づく携帯電話顧客コホート死亡率サーベイランスの第一弾として、250,000人以上の携帯電話(portable telephoneとmobile telephone)顧客からなるコホート全体での、1994年における死亡率を調べた。その結果、portable telephone ユーザにおける1994年の死亡率の、mobile telephoneのものに対する比率は0.86(90%信頼区間= 0.47-1.53)で同等であった、と報告している。ここでは、mobile telephoneはハンドセットにアンテナが組み込まれてないもの、portable telephoneはハンドセットにアンテナが付いており、頭部ばく露が懸念されることを前提としている。

研究の目的(著者による)

米国で実施した研究で、携帯電話の顧客の全体的な死亡率を調査した。

詳細情報

二つの異なる種類の携帯電話(ハンドピースから分離した箱にアンテナとバッテリを備えたポータブル型、ハンドピースと一体のアンテナが通話時に頭部の極近傍にくるハンドヘルド型)を研究に含めた。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ: (標準化死亡率比(SMR))

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
集団 1 ポータブル型携帯電話ユーザー
集団 2 ハンドヘルド型携帯電話ユーザー

調査対象集団

調査規模

タイプ
合計 770,390
適格者 255,868

結論(著者による)

顧客の23%はハンドヘルド型携帯電話、19%はポータブル型を持っていた;残りの58%については電話の種類は不明であった。このコホートでは1994年に604人が死亡した。ポータブル型及びハンドヘルド型の携帯電話ユーザーについての全体的な死亡率は、一般公衆と同等かより低かった。低い死亡率はおそらく、携帯電話の顧客のより高い社会経済状態を反映している。

研究の限界(著者による)

情報の欠落により、当初のコホートの相当な割合を除外しなければならなかった。携帯電話へのばく露と死亡のエンドポイントとの時間間隔は短く、本研究は短期間の影響しか対応できなかった。

研究助成

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