研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[60Hz磁界にばく露されたFischer 344ラットにおける移植した大顆粒リンパ性白血病の臨床的進行] med./bio.

Clinical progression of transplanted large granular lymphocytic leukemia in Fischer 344 rats exposed to 60 Hz magnetic fields.

掲載誌: Bioelectromagnetics 1999; 20 (1): 48-56

<目的>がんの“progression”;進行段階の研究のための動物モデルとして大顆粒リンパ球(LGL)白血病についての基礎的実験からこのモデルが移植白血病の臨床的進行段階の研究に適していると思われる。この動物モデルを用いて白血病進行磁界ばく露が影響するかどうかを研究することを目的とする。 <対象・方法>白血病ラット胸腺由来LGL白血病細胞2.2×10^7をFischer 344ラット移植し、白血病の兆候がでる2、3ヶ月後に108匹ずつ、4群、すなわち60Hz、1.0mT直線磁界ばく露群(1日20時間)、sham対照群対照群陽性対照群(^60Co、4日間5Gyばく露)に分けた。ばく露5、6、7、8、9、11週目に各18匹ずつ屠殺し、白血病進行度を評価するため血液学的検査、脾臓重量、脾臓肝臓中LGL細胞の浸潤度を調べ、また週1回体重測定を行った。 <結果>成長曲線は図1に図示。陽性対照群のみ有意に体重が軽い。脾重量は図2、血液学的検査成績は表2にまとめてある。病理組織像は図3に正常脾(A)と殆どがリン組織で置き変わった像(B)を示す。脾、肝のLGL白血病細胞浸潤の状況は表3にまとめてある。 <結論>磁界ばく露が臨床的進行を早めることはない。

研究目的(著者による)

60Hz磁界ラット白血病の臨床的進行を変化させ得るかどうかを判定すること。

詳細情報

本研究では、大顆粒リンパ球(LGL)白血病モデルを用いて、高齢の白血病ラットからの脾臓細胞移植することで若齢の雄ラットに比較的短期間で白血病誘発させた。

本研究では合計432匹の動物を用いて、108匹ずつ4群に分けた。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: 20 h/day, 7 days/week for up to 11 weeks

General information

Animals were treated in 4 groups: i) EMF exposure ii) sham exposure iii) ambient control (< 0.1 µT) iv) positive control : 5 Gy whole body exposure to 60Co4 four days before start of EMF exposure

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
偏波
  • linear
ばく露時間 20 h/day, 7 days/week for up to 11 weeks
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • small animal electric and magnetic field exposure system described in the reference article
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 1 mT - 測定値 - -

Reference articles

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

適用した磁界ラットのLGL白血病の臨床的進行を有意に変化させなかった。

研究の種別:

研究助成

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