研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[静磁界によるSaccharomyces cerevisiae[出芽酵母]の生化学的及び生体分子作用:酸化ストレスの証拠] med./bio.

Biochemical and biomolecular effects induced by a static magnetic field in Saccharomyces cerevisiae: Evidence for oxidative stress

掲載誌: PLoS One 2019; 14 (1): e0209843

この研究は、静磁界へのばく露出芽酵母[Saccharomyces cerevisiae]の成長に対して生物学的影響を生じ得るかどうかを調べた。その結果、静磁界(250 mT)に6時間ばく露したところ、成長及び生存能力の低下、ならびにコロニー形成率の有意な低下と、6-9時間の間の上昇が認められた。更に、抗酸化酵素活性カタラーゼ(CAT)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx))の測定値は、酸化ストレスを示唆する特徴を示した。例えば、SOD及びCATの活性は、ばく露しなかったサンプルと比較して、静磁界ばく露した培地で9時間後に上昇した。一方、磁界ばく露はGPxの活性の低下を生じた。また、静磁界ばく露の6-9時間後にマロンジアルデヒドMDA)のレベル上昇、ならびにタンパク質カルボニル基の量の増加を生じた、と著者らは報告している。

ばく露