研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[腫瘍実験モデルに対する50 Hz磁界ばく露の影響] med./bio.

Effects of 50 Hz magnetic field exposure on tumor experimental models

掲載誌: Bioelectromagnetics 2000; 21 (8): 608-614

この研究は、50 Hz、2 mT磁界MFばく露と実験的にマウスに植え付けられた乳腺がん細胞の増殖との間の相互作用を調べた。2年間で6つの異なる実験プロトコル(ばく露のタイミングを変化させた)が実施された。陽性対照としてX線照射を採用した。腫瘍発生率および腫瘍発生時間を評価した。その結果、いかなる実験においても磁界の影響は観察されなかった;実験に用いたプロトコル間で、時間経過に関して統計的有意差はなかった;腫瘍細胞注入(植え付け)時期もばく露時間も、無ばく露群、擬似ばく露群、ばく露群の間に差を生じさせなかった;X線照射を与えた場合、電離放射線細胞毒性効果は明らかであったが、それがMFばく露によっては増加または変化することはなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

マウスに注入した腺がん細胞の増殖に対する磁界ばく露(50Hz、2mT)の影響を調査すること。

詳細情報

磁界ばく露のタイミングと腫瘍注射が異なる複数の実験プロトコルを調べた。陽性対照としてエックス線(10Gyの単回)を用いた。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: 6 h/day, 5 days/week, for 2 or 4 weeks

General information

exposure was performed in the following way: i) 2 weeks before tumor injection ii) 2 weeks after tumor injection iii) 2 weeks before and 2 weeks after tumor injection iv) 2 weeks with tumor injection on the 3rd day of the 2nd week v) 2 weeks before tumor injection and 10 Gy single dose x-rays

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 6 h/day, 5 days/week, for 2 or 4 weeks
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
Distance between exposed object and exposure source 0.6 m
ばく露装置の詳細 set of 4 coils; Gilardoni machine with 0.5 mm Cu filter for x-ray exposure
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 2 mT - - - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

いずれの実験でも、非ばく露、偽ばく露及びばく露されたマウスで、統計的有意差は認められなかった。

研究の種別:

研究助成

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