研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[弱い交流磁界ばく露による乳がん促進] med./bio.

Tumor promotion in a breast cancer model by exposure to a weak alternating magnetic field.

掲載誌: Cancer Lett 1993; 71 (1-3): 75-81

<目的> ラット乳がんモデルを用い、磁界ばく露が乳ガンの数と発育に影響を及ぼすか否かを検討する。 <方法> DMBA 5mgずつ1週間間隔で4回投与、50Hz、100μTの磁界を91日間連続してばく露、実験室のレイアウトは図1に示す。実験中乳がん触診により確認し、91日間後、病理組織学的に検討した。 <結果及び結論> 図2に示すように8週間後からばく露群で有意に腫瘍を発生したラットの数が増加した。腫瘍の大きさは図6に示すようにばく露終了時には有意に大きくなっていた。機序は不明であるが、一つの可能性として磁界ばく露によりメラトニンが減少することが考えられる。 (英文不記載)

研究目的(著者による)

弱い変動磁界ばく露ラット乳がんモデルに腫瘍プロモーションまたはコ・プロモーション作用を及ぼすかどうかを判定すること。化学発がん物質のDMBAを用いて乳がん誘導した。

詳細情報

ばく露開始時にDMBA(ラット1匹当たり5mg)を投与し、その後総量が20㎎になるまで毎週投与した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: 24 h/d, 7 d/week for 91 days

General information

Female rats were divided into two groups of 99 rats and were housed 9 rats per cage.

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 24 h/d, 7 d/week for 91 days
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • four square coils in Merritt coil arrangement.
チャンバの詳細 6 exposure chamber (three for MF exposure and the other three for sham exposure); Acrylic cages/ 390 mm x 550 mm x 220 mm.
ばく露装置の詳細 Each rat recieved 5 mg of dimethylbenz(a)anthracene dissolved in sesame oil (1ml/rat) and was placed into its home cage into the exposure chamber.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 100 µT unspecified 測定値 - -
電界強度 40 V/m minimum 測定値 - 100 V/m max value.

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
  • 乳房
調査の時期:
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

磁界ばく露群は偽ばく露群よりも統計的に有意に多くの腫瘍を生じた。DMBA投与の13週後のばく露群で、触診で推定した腫瘍のサイズが有意に大きかった。但し、腫瘍のあるラット1匹当たりの腫瘍平均数は変わらなかった。本研究の結果は、このDMBAラットモデルにおける磁界ばく露乳がんの成長を促進し、発生率を高めることを示している。

研究の種別:

研究助成

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