研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[職業と神経膠腫、髄膜腫及び聴神経鞘腫のリスク:ドイツの症例対照研究からの結果(インターフォン研究グループ、ドイツ)] epidem.

Occupation and risk of glioma, meningioma and acoustic neuroma: results from a German case-control study (interphone study group, Germany).

掲載誌: Cancer Epidemiol 2010; 34 (1): 55-61

この症例対照研究は、経験的に定義された6つの職業(化学、金属、農業、建設、電気電子、運輸)と神経膠腫髄膜腫聴神経鞘腫リスクとの関連を調査した。症例844、対照1688からなる人口ベース症例対照研究を2000年から2003年まで実施し、個人面接で生涯にわたる職務歴の詳細な情報を収集した。短くとも1年間継続した全ての職務について、職務名、職務上の活動、職務番号、およびその活動の開始および終了の日付を記録した。報告された職務上の活動は国際標準職業分類1988(ISCO88)に従ってコード化した。定義した6つの職業に焦点を絞って、条件付き多重ロジスティック回帰分析を行った結果、6つの職業と神経膠腫髄膜腫聴神経鞘腫リスクについて観察されたオッズ比のほとんどは1.0に近かったなどの所見を報告し、農業、建設、運輸、化学電気電子の職業に関して神経膠腫または髄膜腫リスクの増加を観測しなかったと結論している

研究の目的(著者による)

インターフォン研究のドイツのパートにおいて、事前に定義した6つの職業部門(化学、金属、農業、建設、電気電子、運輸)と、神経膠腫髄膜腫及び聴神経鞘腫リスクとの関連を調査した。

詳細情報

国際標準職業分類1988(ISCO 88)に従い、職業活動をコード化した。

無線周波電磁界への職業ばく露Berg他、2006 で調査したので、本論文には含めていない。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ: (オッズ比(OR))

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 6つの職業部門における活動のない参加者
集団 2 電気/電子部門

調査対象集団

症例集団

対照集団

調査規模

症例 対照
参加者 844 1,688
その他:

神経膠腫の症例366人、髄膜腫の381人、聴神経鞘腫の症例87人

統計学的分析方法: (調整: )

結論(著者による)

電気電子部門での職業活動を有する参加者には、神経膠腫及び髄膜腫についてのリスク上昇は認められなかった。電気電子部門で5年以上の就労期間を有する参加者について、聴神経鞘腫リスク上昇が認められた(OR 3.39、CI 1.03-11.10)。但し、この結果は少ない数(症例8人、対照9人)に基づいているので、偶然によるものかも知れない。
著者らは、化学、金属、農業、建設、電気電子及び運輸部門で働いたことがある人々には、神経膠腫髄膜腫及び聴神経鞘腫リスク上昇は認められなかった、と結論付けた。

研究助成

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