研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[ラットエナメル質の微小硬度に対する超低周波磁界の影響] med./bio.

Effect of extremely low frequency magnetic field on enamel microhardness in rats.

掲載誌: Eur J Paediatr Dent 2011; 12 (4): 253-255

この研究は、ラットの歯の微小硬度に対する超低周波磁界(ELF-MF)の長期ばく露の影響を調べた。30匹のオスのSprague-Dawleyラットを3群に分けた(各群n = 10)。対照群と2つのばく露群(ばく露レベルは100 μTおよび500 μT)である。ばく露群は、それぞれのELF-MFに10か月間、1日2時間のばく露を受けた。対照群ラットはELF-MF処置なしで実験期間中、ケージ内で過ごした。実験期間終了後、全ラットのエナメル質表面の微小硬度を測定した。その結果、500 μTばく露群の微小硬度の低下は、対照群と比較して統計的に有意であった; ELF-MFの歯への影響を分析するには、さらなる調査が必要である、と報告している。

研究目的(著者による)

ラットの歯のエナメル質表面の微小硬度に対する50Hz磁界への慢性的な全身ばく露の影響を調べること。

詳細情報

ラット30匹を以下の3群に分けた:1) 偽ばく露10匹、2) 100µT磁界ばく露10匹、3) 500µT磁界ばく露10匹。実験終了時に、全てのラットを麻酔して抜歯した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 2 h/day for 10 months
ばく露2: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 2 h/day for 10 months

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 2 h/day for 10 months
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 pair of Helmholtz coils with a diameter of 225 cm, consisting of 25 turns of insulated copper wire with a diameter of 1 mm; coils placed horizontally facing each other at a distance of 25 cm; methacrylate cage positioned between the coils; exposure system placed inside a 130 cm x 65 cm x 80 cm Faraday cage
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 100 µT - 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 2 h/day for 10 months
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 500 µT - 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露と比較して、グループ2では歯のエナメル質の微小硬度に有意ではない低下、グループ3では有意な低下が見られた。

著者らは、50Hz、500µTの磁界へのラット慢性ばく露には、歯のエナメル質の硬度に対する悪影響があるかも知れない、と結論付けている。

研究の種別:

研究助成

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