この研究は、ラットを用いた実験で、50 Hz、3 mTの磁界への出生前および新生児期のばく露(4時間/日、7日/週)が、乳児期の心筋に与える影響を生化学的および組織病理学的に評価した。10匹の妊娠したウィスターラットを、ばく露群(n = 5)および擬似ばく露群(n = 5)に分け、妊娠中のばく露または擬似ばく露を行なった。それぞれの群からの新生仔ラット(ばく露群n = 30、擬似ばく露群n = 20)に親ラットと同じ処置を生後20日目まで継続し、21日齢に達した時、屠殺し、心筋を調べた。その結果、擬似ばく露群に比べ、ばく露群の脂質過酸化レベルは有意に上昇した;擬似ばく露群に比べ、ばく露群のスーパーオキシドジスムターゼ活性は有意に低下した;TUNEL染色陽性細胞(アポトーシス細胞)の数も同様に有意に増加した;またばく露群では、電子顕微鏡検査において、ミトコンドリアの変性、筋原線維の減少、筋小胞体の拡張、核周囲の空胞化が見られた、と報告している。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
4 hours/day for 7 days/week (during pregnancy and until postnatal day 20)
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周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | 4 hours/day for 7 days/week (during pregnancy and until postnatal day 20) |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | pair of Helmholtz coils (95 cm in diameter) with 320 turns of 2.5 mm copper wire in each, mounted on a wooden frame; distance between coils 33 cm; coils were connected in series; output current 6.43 A |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 3 mT | - | 測定値 | - | - |
ばく露ラットの心筋では、偽ばく露ラットと比較して、マロンジアルデヒドのレベルが有意に上昇し、スーパーオキシドジスムターゼの酵素活性が有意に低下した。加えて、ばく露群では偽ばく露群と比較して、アポトーシス細胞の数が有意に増加した。電子顕微鏡では、ミトコンドリアの変性、筋小胞体の拡張、ほとんどの筋原線維の消失または断片化、血管周囲の空胞がばく露群に見られた。
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