研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[50 Hz磁界がヒトの遂行能力や精神生理学的パラメータに及ぼす影響:2つの二重ブラインド実験研究] med./bio.

50 Hz magnetic field exposure influence on human performance and psychophysiological parameters: two double-blind experimental studies.

掲載誌: Bioelectromagnetics 1999; 20 (8): 474-486

この研究は、磁界MF:100 μTrms、50Hz)ばく露による健常人の心理学的および精神生理学的パラメータへの影響およびその影響に磁界の時間的パラメータがどのように関与するかを調べるために、2つの二重ブラインド化試験を実施した。30分間の頭部ばく露セッション3回(すなわち、擬似ばく露、連続ばく露、断続的ばく露(15秒間のオン/オフ サイクル))に各被験者は参加し、各セッションは1週間間隔で行われた。各セッションでは、ばく露前、中、後に、気分の評価票および課題遂行試験を行い、各ばく露後にいくつかの電気生理学的データ(事象関連脳電位[ERP]など)を記録した。実験1は、21人の健康な男性ボランティア(20〜27歳)を用い、13人は13時30分に、11人は16時30分にばく露セッションを開始した。この実験では、MFばく露後の両耳分離聴能タスクにおけるERP振幅の統計的に有意な変化が観察された。そこで、選択的注意と超日周期性の制御への影響をさらに詳しく調べるために、実験2を行なった。21人のうちの18人が参加した。すべての被験者ばく露時間は13時30分とした。その結果、両耳分離聴能タスクにおけるERP振幅有意な変化が再び示された、と報告している。

研究目的(著者による)

健康なヒトの心理学的及び心理生理学的パラメータに対する、磁界ばく露の影響を調べ、日中の磁界ばく露の時間的変動(連続ばく露vs.間欠ばく露)のインパクトを判定するため、二重ブラインド研究を実施した。

詳細情報

3つの30分間のばく露セッション(偽ばく露、連続ばく露、間欠ばく露(15秒周期のオン/オフ))を用いた。各被験者は1週間隔で全てのセッションに参加した。
実験1では、21人の健康な男性ボランティアを調べた(10人を13:30に、11人を16:30にばく露)。21人のうち18人が、情報処理に関連するデータのより良い理解のために実施した実験2に参加した。ばく露は13:30に実施した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 30 min
ばく露2: 50 Hz
ばく露時間: intermittent for 30 min; 15 s ON/OFF cycle

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 continuous for 30 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 Subjects were seated in the exposure facility with their heads placed in the magnetic helmet.
Additional information The helmet was formed by six Helmholtz coils distributed in three orthogonal directions. During the exposure one vertical and one horizontal pair of coils were energized.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 100 µT effective value 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 intermittent for 30 min; 15 s ON/OFF cycle
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 100 µT peak 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

実験1:両耳分離聴能検査では、磁界ばく露後の事象関連電位振幅に統計的に有意な変化が認められた。

実験2:データの分析の結果、両耳分離聴能検査で事象関連電位振幅有意な変化が再度認められた。更に、オッドボール課題では事象関連電位潜時及び反応時間の減速が示された。これらのデータは、低レベルの50Hz磁界には、注意持続する特定条件下での事象関連電位及び反応時間に対して僅かな影響力があるかも知れないことも示している。

研究の種別:

研究助成

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