研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[電力会社従業員の磁界ばく露と心臓血管疾患による死亡率] epidem.

Magnetic field exposure and cardiovascular disease mortality among electric utility workers.

掲載誌: Am J Epidemiol 1999; 149 (2): 135-142

<目的>これまでの磁界健康影響に関する研究はがんの発生が主対象であった。別の死亡原因として心疾患に着目して、過去のデータから関連性を明確にする。特に交感神経と副交感神経の活動に侵入した刺激の結果として心拍および心拍の変動による心疾患に着目する。<方法>米国の5大電力従業員の1950-1988年までに従業した138,903人を研究対照とし、その2,842名の完全な測定データと職歴から職業カテゴリーを組分け、ランク付けした。対象期間内に辞職したヒトの死亡については複数の手段で追跡し、20,733の死亡者の内20,068の死亡証明書を入手した。標準化死亡比の算出、生命表解析によりコホート全体の死亡率を一般と比較、更に内部対照と比較した。死亡比は年齢、民族、社会階級(雇用時の仕事で4段階)によって補正した。コホートメンバーの死亡率を18の異なった職業カテゴリーと雇用期間について比較した。また職種変更による曝露の説明のためμT-yearでその累積を算出した。5,10,20年の遅れのある曝露も考慮し、スプライン回帰を行った。心臓脈管系疾病は不整脈関連、急性心筋梗塞アテローム性動脈硬化症慢性冠状動脈疾患に区別された。<結果>冠状血管の疾病による標準化死亡率SMR)は、電力会社従業員においては(0.74, 95%CI:0.74-0.78)で、全米平均(0.77, 0.76-0.79)より低い。局所貧血性心疾患は非白人において1.74という顕著な数値となったが、米国に占める人口の割合の偏りが伺える。不整脈については高曝露で0.94、低曝露で0.52と歴然とした差違が見られる。交絡因子の影響については2社間での比較を行ったところ、1社のデータに10年の遅延が見られ、その影響で特に高い曝露のグループでは不整脈の比率が2.3から2.0に変動していた。急性心筋けいれんには変化無く、アテローム性動脈硬化は曝露に反比例、高い曝露群では慢性冠状血管の疾病が若干増加している。

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ばく露

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