研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[非常に低いレベルの磁界ばく露は参加者にVDT作業ほどには精神的疲労およびストレスへの影響を与えない] med./bio.

A very low level of magnetic field exposure does not affect a participant's mental fatigue and stress as much as VDT work.

掲載誌: J UOEH 2005; 27 (1): 25-40
Journal partially peer-reviewed/unclear

この研究は、視覚表示端末(VDT)作業中の磁界MF)へのばく露が作業者の精神的疲労に影響するか否か、精神生理学的変化に関連するストレス誘発するか否かを、ボランティア実験で調べた。37人の学生がこの実験に参加した。ブラウン管(CRT)ユニット画面に密着して液晶ディスプレイ(LCD)端末を配置した実験用装置でVDT作業を行わせた。CRTユニットの電源がオンまたはオフの状態は被験者にはブラインド化された。CRTがオンの状態での作業グループはCRT-ONグループ、CRTがオフの状態の作業グループはCRT-OFFグループとした。気分プロフィール検査および自覚症状アンケートを作業の前後に測定し、また、唾液のクロモグラニンAおよび尿中の8-ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OH-dG)を作業の前後に測定した。その結果、自覚症状アンケートおよび唾液および尿のストレスマーカーのデータによれば、CRT-ONグループでは、CRT-OFFグループと比較して有意な精神的疲労または心理的ストレス誘発されなかった;一方、参加者の作業後の気分プロフィール検査において、「活気」は大きく低下し、「疲労」および「混乱」は有意に上昇した;また、参加者は作業後の自覚症状アンケートで、質問項目25のうちの14項目において強い不調を回答した;総合すると、この実験ではMFばく露による健康への悪影響は検出されなかったが、VDT作業自体が精神的疲労と精神生理学的状態に影響することが示唆された、と報告している。

研究目的(著者による)

ビデオ表示端末作業中の磁界ばく露が作業者の精神的疲労に影響を及ぼす、または心理生理学的変化に関連したストレスを生じるかどうかを調べること。

詳細情報

学生37人(女性36人、男性1人)が参加

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50–60 Hz
ばく露時間: continuous for 90 min

ばく露1

主たる特性
周波数 50–60 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 90 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • 17 inch CRTs (cathode ray tubes)
ばく露装置の詳細 participants sat in front of a LCD (liquid crystal dispaly) monitor which was placed in front of the CRT with an opaque screen separating them; both the participant and the experimenter did not know if the CRT was on
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電界強度 9.41 V/m mean 測定値 - -
磁束密度 0.06 µT mean 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

データは、被験者に対する磁界ばく露健康への悪影響を検出しなかったが、ビデオディスプレイ端末作業自体が精神的疲労及び心理生理学的状態に影響を及ぼすことを示唆した。

研究の種別:

研究助成

関連論文