研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[磁界ばく露と電気生理学的特性の記録を用いた、認知上の電磁過敏症の人々と対照についての誘発研究] med./bio.

Provocation study of persons with perceived electrical hypersensitivity and controls using magnetic field exposure and recording of electrophysiological characteristics.

掲載誌: Bioelectromagnetics 2001; 22 (7): 457-462

本試験の目的は安静時と精神的な計算タスクを行っている間の知覚“電磁波過敏症(EHS)患者および対照者に対して15秒間隔のオン・オフを繰り返して、60Hz、10μTの磁界ばく露した場合に起こりうる神経生理学的作用を調査することであった。20名の参加者(女性15名、男性5名、31~60歳、平均45.8±0.7歳)をEHS患者グループから動員した。20名のボランティア(女性15名、男性5名、31~59歳、平均45.0±0.7歳)を対照群とした。試験プロトコールは一連の検査、つまりEEG、視覚誘発電位皮膚電位、ECGおよび血圧などから構成されていた。試験の全所要時間は40分であり、10分間の安静期2回と10分間の数学的作業2回に分割した。電磁界および偽のばく露はこれらの期間中、4つの異なる条件、すなわち電磁界ばく露-安静、偽のばく露-安静、電磁界ばく露-計算、偽のばく露-計算となるように無作為に行った。得られたデータは心拍数(F1

研究目的(著者による)

認知上の電磁過敏症の人々及び対照(「群」)の安静時及び暗算タスクのパフォーマンス(「条件」)に対する、低レベルの60Hz磁界ばく露によって生じる可能性のある影響について、神経生理学的試験を実施すること。

詳細情報

認知上の電磁過敏症被験者20人(男性5人、女性15人)及び対照群のボランティア20人が研究に参加した。セッションは40分間で、10分間×2回の安静期と10分間×2回の暗算パフォーマンス期に分けられた。磁界ばく露及び偽ばく露を無作為に4つの条件で実施した:ばく露‐安静、偽ばく露‐安静、ばく露‐暗算、偽ばく露‐暗算。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: 10 min intermittent 15 s on/off

General information

test sessions were divided into 4 conditions of 10 min each: i) EMF + rest ii) sham field + rest iii) EMF + mathematical test iv) sham + mathematical test

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 10 min intermittent 15 s on/off
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 three square coils with 140 cm sides and 10 turns of 0.5 mm² insulated, tinned copper wire arranged around the armchair in which the subject was seated 1 m from a monitor; the lower coil was positioned at the floor, the second 80 cm and the third 160 cm above the floor
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 10 µT effective value 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

両群のどの参加者も、磁界の存在または不在について、信頼性を持って報告することができなかった。認知上の電磁過敏症被験者と対照(ばく露なしの群の要因)では、心拍心拍変動皮膚電位に有意差が認められたが、両群の脳電図特性には差は認められなかった。条件要因についての分析(安静vs.暗算タスク)では、心拍心拍変動皮膚電位脳電図アルファ波及びシータ波について主な影響が示された。どちらの群でも、磁界ばく露は自律神経または脳電図変数を変化させなかった。

著者らは、認知上の電磁過敏症の人々と対照が低レベルの60Hz磁界ばく露に影響されるという兆候はない、と結論付けた。但し、両群ではベースラインの生理学的変数に差が認められた。

研究の種別:

研究助成

関連論文