研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[電磁界とアスベスト繊維へのイン・ビトロでのばく露による小核形成の相乗効果はない] med./bio.

Absence of synergistic effects on micronucleus formation after exposure to electromagnetic fields and asbestos fibers in vitro.

掲載誌: Toxicol Lett 1999; 108 (1): 47-53

この研究は、ヘルムホルツコイルシステムで生成された50Hzおよび1mTの水平磁界(hMF)にばく露したヒト羊水(AFC)細胞での変化を調べた。その結果、hMFばく露は、細胞増殖に影響を及ぼさなかったが、小核頻度(MN)を有意に増加させた。次に、アスベスト繊維の遺伝毒性にhMFばく露が相加的または相乗的に影響するか否かを調べるために、アスベスト(1μg/ cm2)処理の前または後にhMFばく露を与えたAFC細胞でMN誘導を調べた。結果として、MN誘導に対する相乗的効果も相加的効果も観察されなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

本研究は電磁界とアスベスト繊維との共発がん相乗効果の可能性を捉えるため、アスベスト繊維の有無での水平に印加した電磁界へのばく露後のヒト羊水細胞における小核頻度を調査するために実施した。

詳細情報

実験を6回反復した。1µg/cm2のクロシドライトアスベスト繊維で細胞を処理した。以下の処理を実施した:1) 24時間の磁界ばく露後に48時間の共ばく露磁界+アスベスト);2) 48時間の磁界ばく露後に24時間の共ばく露;3) 72時間の共ばく露;4) 24時間のアスベストばく露後に48時間の共ばく露。加えて、24、48、72時間の磁界またはアスベストへの単独ばく露を実施した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 24 h, 48 h or 72 h

General information

cells were treated in the following groups: i) no exposure ii) only EMF exposure iii) only exposure to crocidolite asbestos fibres iv) 24 h EMF exposure + 48 h exposure to crocidolite asbestos fibres and EMF v) 48 h EMF exposure + 24 h exposure to crocidolite asbestos fibres and EMF vi) 72 h exposure to crocidolite asbestos fibres and EMF vii) 24 h exposure to crocidolite asbestos fibres + 48 h exposure to crocidolite asbestos fibres and EMF

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 24 h, 48 h or 72 h
Additional information horizontal
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 pair of Helmholtz coils with a diameter of 400 mm and 154 turns of magnetic wire each, 200 mm apart; culture plates in the center of the coil system
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 1 mT - 測定値 - +/- 0.01 mT

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

電磁界ばく露群と非ばく露群の細胞の成長曲線には統計的有意差は認められなかったが、アスベストばく露後の細胞の数は連続的に減少し、6日後には生存細胞は全く認められなかった。
電磁界またはアスベストへの単独ばく露は、小核誘導を増加させ、48時間のばく露後に最大に達した。共ばく露小核誘導を変化させなかった。
データは、水平に印加した磁界へのばく露とアスベスト繊維での処理は遺伝毒性能力を有するが、相乗効果はないことを示している。

研究の種別:

研究助成

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