研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[正常なヒト線維芽細胞にブレオマイシンで誘導した遅延性の染色体不安定性に対する超低周波磁界の影響] med./bio.

Effects of extremely low-frequency electromagnetic fields on delayed chromosomal instability induced by bleomycin in normal human fibroblast cells.

掲載誌: J Toxicol Environ Health A 2007; 70 (15-16): 1252-1258

研究目的(著者による)

ヒト線維芽細胞における遅延性染色体不安定性に対する超低周波電磁界の相互作用を(ブレオマイシンあり、及びなしで)調べること。

詳細情報

培養期間を通じて、強度0.8mTの電磁界を単独またはブレオマイシンとあわせて適用した。ブレオマイシン処理の28、88、240時間後に小核及び異数性の頻度を分析した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: continuous throughout the cultivation period

General information

cells were treated: i) with sham EMF exposure ii) with EMF exposure iii) with EMF exposure and bleomycin

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous throughout the cultivation period
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 two solenoids, each 0.3 m long with a diameter of 0.15 m and 350 turns/m of number 16 bifilar magnet wire
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.8 mT - - - -

Reference articles

  • Walleczek J et al. (1999): [非電離の60 Hz電磁界への非熱的なばく露後の、放射線によって誘導されたHPRT遺伝子の突然変異発生頻度の増加]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

共ばく露ブレオマイシン及び電磁界)はブレオマイシン単独処理した細胞と比較して、は小核及び異数体の頻度の有意な上昇につながった。
但し、電磁界ばく露と偽ばく露対照の細胞には差は認められなかった。

ブレオマイシン誘導した小核の頻度は28時間後に上昇し、240時間後まで持続的に上昇したが、新たなレベルには28時間後のレベルと統計的有意差はなかった(=電磁界による遅延性の染色体不安定性はなかった)。ブレオマイシン単独では、28、88、240時間後の異数体の頻度が上昇し、28時間後に調べた細胞と比較して、240時間後に分析した細胞には有意に高い頻度の異数性が認められた。
データは、超低周波電磁界ブレオマイシン細胞毒性を強めることを示唆している。ブレオマイシンは遅延性の染色体不安定性を生じ得るが、ブレオマイシン線維芽細胞誘導した遅延性の染色体不安定性に対する超低周波電磁界の影響は認められなかった。

研究の種別:

研究助成

関連論文