この研究は、末梢血リンパ球に磁界強度1 mT rms、50 Hzの正弦波磁界の72時間ばく露を与え、細胞増殖と小核頻度への影響を調べた。実験には、ターナー症候群(TS)の被験者(n = 5)からのリンパ球培養物、および健康なドナー(n = 5)からの培養物を用いた。その結果、健常ドナーおよびTSドナーからの培養物のどちらにおいても、ばく露群と対照群との間に、小核頻度および細胞増殖の有意な差は見られなかった、と報告している。
先行研究では、パルス磁界ばく露を実施した(publication 2071)。ここでは正弦波磁界を適用した。
ターナー症候群の被験者5人(平均年齢14歳)及び健康な提供者(平均年齢28歳)からの培養リンパ球を調べた。各サンプルから、電磁界ばく露と偽ばく露の培養細胞を作製した。
ばく露 | パラメータ |
---|---|
ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
72 h
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健康な被験者及びターナー症候群の被験者からの対照群とばく露群で、小核頻度及び細胞増殖に統計的有意差は認められなかった。
これらのデータは、調査した電磁界は遺伝毒性作用を及ぼさず、細胞周期にも干渉しないことを示している。
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