研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (observational study)

[50 Hz電磁界にばく露された作業員の自律神経系の乱れ] med./bio.

Neurovegetative disturbances in workers exposed to 50 Hz electromagnetic fields

掲載誌: Int J Occup Med Environ Health 2006; 19 (1): 53-60

この研究は、50 Hz電磁界EMF)への職業ばく露心臓血管機能の神経栄養調節に影響を与えるか否かを、またどのように影響するのかを調べる目的で、50 HzのEMFに職業的にばく露された労働者の自律神経機能を評価した。評価には心拍変動分析を用いた。ばく露群は、切替変電所の労働者63人(22-67歳、平均雇用年数39.2±10.0年)、対照群は無線通信局のEMFばく露のない立場の労働者42人(20-68歳、平均雇用年数40.7±9.2年)で構成された。両群の年齢範囲およびと雇用期間に有意差はなかった。心臓機能の神経栄養調節を評価するために、安静時に記録された512拍の正常心拍を用いて心拍変動(HRV)分析を行ない、非常に低い(VLF)、低い(LF)および高い(HF)周波数帯域のパワースペクトルを決定した。その結果、ロジスティック回帰モデルで算出されたHRV低下(STD R-R <27 ms)の相対リスクは、対照群に比べばく露群で有意に高かった(OR = 2.8);VLFパワースペクトルばく露群で有意に高く、ばく露レベルと相関していた;交感神経機能優位(LF / HF> 1)を示す被験者の割合は、対照群よりもばく露群で有意に高かった(65 %対47 %)、と報告している。

研究目的(著者による)

50Hz電磁界職業ばく露された作業員の心臓血管機能を調べること。

詳細情報

調査グループは、開閉所作業員63人、及び同等だが電磁界ばく露のない職場の作業員の対照群42人で構成。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: duration of employment 1 to 41 years

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • electric field
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 duration of employment 1 to 41 years
Additional information Occupational exposure.
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • switch yard substation operated at high and extra high voltage (110-400 kV)
Additional information The exposed group comprised of 63 male technical service workers, aged 22-67 years, at four substations. The control group consisted of of 42 male technical service workers, aged 20-68 years, at four radio link stations.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 37.3 µT maximum 測定値 - to 26.1 µT
電界強度 6.7 kV/m maximum 測定値 - to 4.3 kV/m

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露群では対照群と比較して、心拍変動の減少の相対リスクが有意に高かった。ばく露群では超低周波のパワースペクトルばく露レベルに応じて有意に高かった。ばく露群では対照群と比較して、交感神経機能が支配的な被験者の割合が有意に高かった(65%対47%)。

50Hz電磁界への職業ばく露心臓血管系の自律神経調節に影響力を及ぼし得ると結論付けられた。

研究の種別:

研究助成

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