研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[性成熟後の雄ラットの内分泌かく乱化合物のアトラジンと電力周波数電磁界への複合ばく露は皮下肥満細胞の脱顆粒化を生じる:新しい有毒な環境ハザードか?] med./bio.

Combined exposure of peripubertal male rats to the endocrine-disrupting compound atrazine and power-frequency electromagnetic fields causes degranulation of cutaneous mast cells: a new toxic environmental hazard?

掲載誌: Arch Environ Contam Toxicol 2010; 59 (2): 334-341

研究目的(著者による)

雄の幼若ラット(出生後23-53日齢)における皮下肥満細胞に対する、内分泌かく乱化合物のアトラジン電力周波数電磁界の単独及び複合処理の影響を調べること。

詳細情報

アトラジンは環境汚染物質で、一般的に地下水及び飲料水を含む地表中で検出される。

ラットを6群に分けた(各群n=10):1) 電磁界(50Hz)に4時間/日ばく露、2) アトラジン処理(体重あたり20mg/kg)、3) アトラジン処理(体重あたり200mg/kg)、4) 電磁界アトラジン処理(20mg/kg)の共ばく露、5) 電磁界アトラジン処理(200mg/kg)の共ばく露、6) 対照。

皮下肥満細胞細胞質顆粒には仲介因子(ヒスタミンセロトニン等)が含まれる。脂肪細胞の応答は細胞蓋の脱顆粒化に関連している(即ち、顆粒から仲介因子が放出される)。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 4 hr/day for 30 days (postnatal days 23 to 53)

General information

animals were treated in six groups: i) EMF exposure ii) 20 mg/kg of body weight of atrazine iii) 200 mg/kg of body weight of atrazine iv) 20 mg/kg of body weight of atrazine + EMF exposure v) 200 mg/kg of body weight of atrazine + EMF exposure vi) control

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • electric field
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 4 hr/day for 30 days (postnatal days 23 to 53)
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • 詳細不明
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電界強度 54 V/m minimum - - -
電界強度 160 V/m maximum - - -
磁束密度 100 µT minimum - - -
磁束密度 300 µT maximum - - -

Reference articles

  • Rajkovic V et al. (2005): [ラットの皮膚ならびに甲状腺のアミン及びペプチドを含む細胞に対する超低周波磁界の影響:免疫組織化学及び形態計測研究]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

アトラジン単独、及び複合処理(共ばく露)のどちらでも、幼若ラットでの脱顆粒化した脂肪細胞の数が増加したが、電磁界単独では増加しなかった。対照群と両方の複合処理群には、統計的有意差が見られた。加えて、低及び高用量のアトラジン電磁界との組合せの影響は、電磁界単独ばく露群と比較して統計的に有意であった。

皮下の免疫応答における脂肪細胞の生物学的重要性に鑑みて、化学的及び物理的な環境因子への共ばく露が深刻な健康リスクを生じるかどうかを、今後の研究で明らかにすべきである。

研究の種別:

研究助成

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