研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[脊髄損傷ラットの食物および水分摂取および体重に対する磁界の影響] med./bio.

Effect of magnetic field on food and water intake and body weight of spinal cord injured rats

掲載誌: Indian J Exp Biol 2010; 48 (10): 982-986

この研究は、実験モデルとして脊髄(T13)を完全離断されたラットを用い、脊髄損傷動物への磁界ばく露動物の食物摂取量(FI)、水分摂取量(WI)、体重(BW)にもたらす治療効果を調べた。ラットを、擬似的損傷群(n = 7)、脊髄損傷擬似ばく露群(n = 8)、脊髄損傷磁界ばく露群(n = 8)に分けた。脊髄損傷は、外科的手術により脊髄(T13)を完全離断し、擬似的損傷は、脊髄離断以外の外科的処置を同様に実施した。磁界(50 Hz、17.9 μT)ばく露は、損傷の24時間後に開始し、1日2時間で、8週間継続した。その結果、脊髄損傷磁界ばく露群では、脊髄損傷擬似ばく露群に比べ、FI、WIおよびBWが回復を示した、と報告している。

研究目的(著者による)

脊髄の完全離断の動物モデルにおける体重及び餌の摂取の望ましい回復に対する磁界の影響を調べること。

詳細情報

体重減少は、脊髄の完全離断を含む外科的損傷の結果として一般的である。

ラットを以下のグループに分けた:1) 偽損傷群(n=7)、2) 「脊髄損傷+偽ばく露」群(n=8)、3) 「損傷磁界ばく露」群(n=8)。損傷群では、脊髄をT13レベルで完全に離断した。損傷の24時間後にばく露を開始した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 2 h/day, 7 days/week, for 8 weeks

General information

rats were divided into three groups: i) sham spinal cord injury ii) spinal cord injury + sham exposure iii) spinal cord injury + EMF exposure

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 2 h/day, 7 days/week, for 8 weeks
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 outer and inner coils with 8 turns each, connected in series, mounted on a stand; movable platform with rats' cage (6 rats) placed in the center of the coil system
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 17.96 µT - 測定値 - -

Reference articles

  • Kirschvink JL (1992): [均一磁界とダブル巻きコイルシステム:生体電磁気実験のための設計改善技術]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中

研究の主なアウトカム(著者による)

脊髄完全離断ラット磁界への慢性ばく露は、損傷+偽ばく露群(グループ2)と比較して、餌の摂取、水の摂取及び体重を回復した。
このデータは、下半身不随ラット慢性的な磁界ばく露有意な有益な影響を示唆している。

研究の種別:

研究助成

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