研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (observational study)

[サンゴ礁の魚に対する海底電気ケーブルからの電磁界放射の影響] med./bio.

Effects of EMF emissions from undersea electric cables on coral reef fish

掲載誌: Bioelectromagnetics 2018; 39 (1): 35-52

この研究は、海底電力ケーブルからの電磁界放射が局地的な海洋生物、特にサンゴ礁の魚にインパクトを及ぼすかどうかを、フロリダ州ブロワード郡にある海軍海上戦センターの南フロリダ海洋測定施設で調べた。同施設には海底探知およびデータ通信用の各種ケーブルが設置されている。ケーブルからの電磁界放射は、スキューバダイビングでの非破壊的な視覚による魚類調査の際に調べた。調査中、施設による交流および直流送電、または送電オフを無作為に実施した。視覚調査では、送電周波数の変化の前と直後のサンゴ礁の魚の多さと種の多様性を調べた。ダイバーは、送電の際の電磁界の変化に対するサンゴ礁の魚の反応も調べた。その結果、全体として、データの分析ではいずれの変数にも統計的な差は認められなかった。但し、送電オフ時の測定地点でのサンゴ礁の魚の多さには潜在的に差があることが強く示唆されることから、第二種の過誤[偽陰性]の可能性がある、と著者らは述べている。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露2: 0 Hz

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • electric field
  • magnetic field
ばく露装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 401 nT - 測定値 - -
磁束密度 195 nT - 測定値 - -
磁束密度 78 nT - 測定値 - -
磁束密度 44 nT - 測定値 - -
磁束密度 33 nT - 測定値 - -
磁束密度 16 nT - 測定値 - -
磁束密度 8.9 nT - 測定値 - -
磁束密度 5.8 nT - 測定値 - -
磁束密度 3.2 nT - 測定値 - -
磁束密度 2.2 nT - 測定値 - -
磁束密度 0.4 nT - 測定値 - -
電界強度 319 µV/m - 測定値 - -
電界強度 318 µV/m - 測定値 - -
電界強度 305 µV/m - 測定値 - -
電界強度 290 µV/m - 測定値 - -
電界強度 271 µV/m - 測定値 - -
電界強度 254 µV/m - 測定値 - -
電界強度 234 µV/m - 測定値 - -
電界強度 225 µV/m - 測定値 - -
電界強度 210 µV/m - 測定値 - -
電界強度 204 µV/m - 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 0 Hz
タイプ
  • electric field
  • magnetic field
ばく露装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 559 nT - 測定値 - -
磁束密度 279 nT - 測定値 - -
磁束密度 168 nT - 測定値 - -
磁束密度 110 nT - 測定値 - -
磁束密度 88 nT - 測定値 - -
磁束密度 54 nT - 測定値 - -
磁束密度 38 nT - 測定値 - -
磁束密度 30 nT - 測定値 - -
磁束密度 23 nT - 測定値 - -
磁束密度 18 nT - 測定値 - -
磁束密度 14 nT - 測定値 - -
電界強度 0 µV/m - 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究助成

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