研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[超低周波電磁界は子宮組織でのエストラジオール-17β(E2)の合成及び分泌に変化を生じる:イン・ビトロ研究] med./bio.

Extremely low-frequency electromagnetic field (EMF) generates alterations in the synthesis and secretion of oestradiol-17β (E2) in uterine tissues: An in vitro study.

掲載誌: Theriogenology 2018; 110: 86-95

この研究は、ブタの子宮でのエストラジオール-17β(E2)の合成及び分泌に対する電磁界の影響を調べた。発情周期の12-13日目に子宮内膜及び子宮筋層の切片を採取し、プロゲステロン(P4)あり/なしの条件で電磁界(50及び120 Hz、8 mT)にイン・ビトロで2時間及び4時間ばく露した。その後、保温培地を用いてRIAでE2濃度を判定した。組織片を用いて、CYP19A3 mRNAの発現をリアルタイムPCRで、P450アロマターゼの量をウェスタンブロットで調べた。その結果、50 Hz電磁界はイン・ビトロでのインキュベーションのどちらの時点でも、子宮内膜及び子宮筋層からのE2放出を増加させた。120 Hz電磁界は、2時間のインキュベーション後に子宮内膜でのE2分泌を減少させ、4時間後にはE2分泌に影響しなかった。子宮筋層では、120 Hz電磁界は4時間のインキュベーション後にE2分泌を増加させた。P4で処理した子宮組織片では、電磁界ばく露に関連した有意な変化は認められなかった。P4ありで120 Hz電磁界下で4時間インキュベートした子宮筋層の組織片のみで、電磁界処理による高い量のE2放出が認められた。50 Hzばく露は、P4あり/なしでインキュベートした子宮内膜組織片でのCYP19A3 mRNA発現を変化させなかった。子宮筋層の組織片では、50 Hz電磁界ばく露・P4処理した組織片で、50 Hzばく露・P4あり/なしでインキュベート、及び対照群(50 Hz非ばく露、P4非処理)と比較して、最も高いCYP19A3 mRNA発現が認められた。120 Hz電磁界は基底の子宮内膜でのCYP19A3 mRNA発現を減少させ、P4処理した子宮内膜では変化させなかった。子宮筋層では、120 Hz電磁界はP4なしでインキュベートした組織片でCYP19A3 mRNA発現を増加させ、P4ありの場合は影響しなかった。電磁界ばく露(50及び120 Hz)は子宮内膜及び子宮筋層のどちらでも、P450アロマターゼの量に影響しなかった。これらの結果は、発情周期中期‐黄体期における子宮組織の適切な活動にとって重要な、エストロゲン子宮内環境の変化につながるかも知れない、と著者らは結論付けている。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露2: 120 Hz

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露装置
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 8 mT - - - -

ばく露2

主たる特性
周波数 120 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 8 mT - - - -

Reference articles

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究助成

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