研究のタイプ: 疫学研究

[居住環境での超低周波磁界と皮膚がん] epidem.

Residential extremely low frequency magnetic fields and skin cancer.

掲載誌: Occup Environ Med 2021: oemed-2021-107776 [in press]

光によるラジカル反応は紫外線誘発性の皮膚がんにおいて基本的な役割を担っている。ラジカル反応の変化は、超低周波(ELF)磁界発がん作用のメカニズムの一つとしても推定されている。この研究は、黒色腫および扁平上皮癌と、居住環境での磁界ばく露との関連を調べた。コホート構成員は全員、1971-2016年の期間に屋内変圧器のある建物に居住していた。磁界ばく露集合住宅内の住戸の位置に基づいて評価した。225,492人のうち、屋内変圧器に隣接する住戸に住んでいた8,617人(149,291人‐年のフォローアップ)をばく露群、同じ建物の上階に住んでいた人々を対照群と見なした。磁界ばく露皮膚がんとの関連は、Cox比例ハザードモデルを用いて調べた。その結果、磁界ばく露が6か月以上でのハザード比(HR)は、黒色腫について1.05(95%信頼区間(CI)= 0.72-1.53)、扁平上皮癌について0.94(95% CI = 0.55-1.61)であった。居住開始時の年齢の分析では、15歳未満でこの建物に居住していた人々の黒色腫についてHR上昇が認められた(HR = 2.55、95% CI = 1.15-5.69)。但し、この知見は7人のばく露群の症例に基づく。この結果は、子どものELF磁界ばく露成人黒色腫との関連を示唆しており、ELF磁界発がん作用は特に小児期のばく露と関連しているかもしれないという、先行研究での知見と整合する、と著者らは結論付けている。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ:

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 apartment located on any other floor than the first or ground floors of the building
集団 2 apartment located above the transformer station or sharing a wall with the transformer station

調査対象集団

調査規模

タイプ
合計 225,492
統計学的分析方法: ( 調整: )

研究助成

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