研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[電流知覚研究は電気的安全限度値に異議を申し立てる] med./bio.

Electric current perception study challenges electric safety limits.

掲載誌: J Med Eng Technol 2002; 26 (4): 168-172

研究目的(著者による)

16-60歳の成人708人(男性349人、女性359人)における電流知覚を調査すること。

詳細情報

著者らは、電流知覚についての知識は、女性についてのデータが欠如している、男性についての調査データの件数が少ない、調査したサンプルが一般集団を代表していない、という欠点があると論じている。

50Hz電流を線形に大きくし、ボランティアが最初に電流に気付いた時点で停止した。測定は6回反復した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: until first perception of the current
  • I = 349 µA median value for men
  • I = 53 µA 0.5% value for men
  • I = 242 µA median value for women
  • I = 24 µA 0.5 % value for women

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • electric current
ばく露時間 until first perception of the current
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • electrode
ばく露装置の詳細 conventional pregelled ECG Ag/AgCl electrodes with a contact area of 3.14 cm² and a center distance of 5.5 cm applied to the lateral side of the volunteer's forearm; current increased linearly; each measurement repeated 6 times with a 3 min. interval between measurements
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
参照 - - - - I = 349 µA median value for men
参照 - - - - I = 53 µA 0.5% value for men
参照 - - - - I = 242 µA median value for women
参照 - - - - I = 24 µA 0.5 % value for women

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
  • 感覚器
調査の時期:
  • ばく露中

研究の主なアウトカム(著者による)

データは、一般公衆における近くのばらつきは従来の予測よりも100倍大きく、現在用いられている閾値の推定値は10倍以上高過ぎることを示した。例えば、これまでに定義されていた知覚閾値平均は1086µA、0.5%値は500µAであるが、これは高すぎる。実際、男性についての新たな中央値は349µAで、これは3.1倍小さく、0.5%値は僅か53µAで、これまでの定義よりも9.4倍小さい。
これ以外に、男性よりも女性の方が敏感である比率が高いかも知れないことが示され、このことは、電気感受性における性差に対する現在の仮定を見直す必要を示している。
著者らは、安全限度に対するこれまでの仮定と残されている安全係数を真剣に見直す必要があると結論付けている。いずれにせよ、安全要件の緩和は正当化されない。

研究の種別:

研究助成

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