研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[ラットの6-スルファトキシメラトニンの尿中排泄は50 Hz, 100μT垂直磁界の24時間ばく露により増加する] med./bio.

Urinary 6-sulphatoxymelatonin excretion is increased in rats after 24 hours of exposure to vertical 50 Hz, 100 microT magnetic field

掲載誌: Bioelectromagnetics 1997; 18 (2): 190-192

この研究は、50Hz垂直磁界ばく露を受けたラットで、メラトニン主要代謝産物である6スルファトキシメラトニン(aMT6s)の尿中排泄量への影響を調べた。10匹のオスのWistarラットは、代謝ケージ内で、9時間:15時間の明:暗条件下に保たれた。ラットに、磁束密度1.0または100 μTの24時間ばく露を与えた。尿中aMT6sは、125Iラジオイムノアッセイで測定した。その結果、どちらの磁束密度ばく露でも、ばく露中および終了後において、aMT6s排泄量は有意に低下しなかった;100 μTの場合、ばく露中の値に比べた、ばく露終了後の日におけるaMT6s排泄の増加は、統計的に有意であった(P <.02)が、ばく露前のベースライン値と比べると有意ではなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

ラットの6-スルファトキシメラトニンの尿中排泄に対する50Hz磁界ばく露の影響を調査すること。本研究は先行研究(publication 1241)の自己制御実験であった。但し、本研究では100µTの磁束密度を適用した。

詳細情報

6-スルファトキシメラトニンメラトニンの主要な代謝産物で、排泄された尿で非侵襲的に容易に決定できる。

合計10匹の成熟した雄ラットを用いた(磁界ばく露群(100µT)と偽ばく露群(1µT、漂遊磁界)の2群に分けた)。明(9時間)/暗(15時間)周期を維持した(午前4時に点灯、午後7時に消灯)。
連続する5日間にわたって、1日に2回(暗周期と明周期の終わりに)尿を採取した。磁界を3日目の午前7時にオンにし、4日目の午前7時にオフにした(磁界ばく露時間は全体で24時間)。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: 24 h

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 24 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • two double wound coil, inner diameter 42 cm, connected to an AC generator
チャンバの詳細 metabolic cages
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 100 µT unspecified - unspecified vertical MF

Reference articles

  • Bakos J et al. (1995): [50 Hz、500μT正弦波磁界はWistar系ラットの尿中6-スルファトキシメラトニンに急性影響を持たない]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露当日の比率との比較では、磁界ばく露終了の一晩後、6-スルファトキシメラトニンの比率が有意に増加したが、ばく露の前の日の比率との比較では有意ではなかった。

研究の種別:

研究助成

Replicated studies

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