研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[50Hzの垂直磁界への1週間のばく露は雄のWistarラットの尿中の6-スルファトキシメラトニン分泌を低減させない] med./bio.

One week of exposure to 50 Hz, vertical magnetic field does not reduce urinary 6-sulphatoxymelatonin excretion of male wistar rats

掲載誌: Bioelectromagnetics 2002; 23 (3): 245-248

この研究は、ラットの夜間尿中の6-スルファトキシメラトニン(6SM)の排出に対する100または50 μTの50 Hzの垂直磁界へのばく露の影響を調べた。 12匹のオスのウィスターラットは、12:12時間の明暗条件下に置かれ、夜間尿は、4週間連続して代謝ケージ内で採取された。ラット尿中の6SMの濃度を125 Iラジオイムノアッセイにより測定し、クレアチニン濃度に対して標準化した。 尿採取の最初の週の後、6匹のラットは、毎日8時間、100 μTまたは50 μTの磁束密度磁界ばく露を1週間受けた。その結果、尿中のメラトニンの一次代謝産物6SMの排出は、磁場ばく露中およびその後において、有意な変化を示さなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

ラットの6-スルファトキシメラトニンの尿中分泌に対する磁界ばく露の影響を調査すること。

詳細情報

6-スルファトキシメラトニンメラトニンの主な代謝産物で、排泄された尿で容易に非侵襲的に判定できる。

本研究では12匹の動物を6匹ずつ2群に分け、それぞれ磁束密度100µT及び50µTにばく露した。明暗周期(12時間:12時間、PM6:00-AM6:00消灯)への2週間の馴化後、4週にわたって暗周期の終わりに夜間の尿を採取した。動物は2週目にAM8:00-PM4:00に磁界ばく露した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
Modulation type: CW
ばく露時間: 8 h/day, for 1 week

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
偏波
  • linear
ばく露時間 8 h/day, for 1 week
Additional information vertical
Modulation
Modulation type CW
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • 詳細不明
  • Mel-00011
チャンバの詳細 plastic box 40x30x10cm
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 50 µT minimum 測定値 - -
磁束密度 100 µT maximum 測定値 - -

Reference articles

  • Bakos J et al. (1995): [50 Hz、500μT正弦波磁界はWistar系ラットの尿中6-スルファトキシメラトニンに急性影響を持たない]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

尿中のメラトニンの主な代謝産物である、6-スルファトキシメラトニンの分泌は、磁界ばく露後に統計的に有意に変化しなかった。

研究の種別:

研究助成

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