研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (observational study)

[ラジオ及びテレビ放送送信機の近くに住む女性におけるエストロゲン及びメラトニン代謝産物のバイオモニタリング] med./bio.

Biomonitoring of estrogen and melatonin metabolites among women residing near radio and television broadcasting transmitters.

掲載誌: J Occup Environ Med 2007; 49 (10): 1149-1156

【目的】ラジオとテレビ送信機からの無線周波数(RF)ばく露が増大した地域社会に生活する女性のエストロゲン(E1G)とメラトニン(6-OHMS)の代謝物にどのような特徴がみられるか。【方法】RFのスポット測定、個人別の60Hz磁界と居住環境パラメータが収集された。終夜の尿サンプルからE1Gと6-OHMS分泌量が分析された。【結果】閉経前の女性において、RFまたは60Hzの非電離放射線とE1Gまたは6-OHMS分泌量との間に関連性はなかった。閉経後の女性において、居住環境RFばく露増加、送信機の接近度および視認度、時間的に一定した60-Hzばく露が、E1G分泌量増加と著しく関連していた。この関連は、終夜の6-OHMSレベルが低い、閉経後女性において最も強かった。【結論】RFおよび時間的に一定な60-Hzばく露は、閉経後女性におけるE1G分泌量増加と関連があった。夜間6-OHMS分泌量の低下している女性は、敏感なサブグループを代表しているかもしれない。

研究目的(著者による)

無線周波または60Hzばく露メラトニンを減少させ、エストロゲン産出を増加させるという仮説を検証するため、著者らは、近隣のラジオ及びテレビ放送アンテナからの無線周波電力密度が高い自治体に住む女性の各ホルモンの尿中の代謝産物を測定した。

詳細情報

合計127人の年齢12-81歳の女性が参加した。それぞれの女性について、開始日の夜から最終日の朝まで2.5日間の調査を行った。各被験者は、参加初日の夜の直後に夜間の尿サンプルを1回、二日目の夜のサンプルを最終日の夜に採取した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 0.1–3,000 MHz
ばく露2: 60 Hz

General information

The study area, participant population, and RF exposure characteristics have been described in [Burch et al., 2006]. Exposure assessment included RF spot measurements inside and outside the home, and continuous personal monitoring for 60-Hz magnetic field and ambient light exposures. Participants were recruited from 161 residences with high (>4.0 µW/cm²), medium (0.5 to 4.0 µW/cm²), or low (<0.5 µW/cm²) RF exposures.

ばく露1

主たる特性
周波数 0.1–3,000 MHz
タイプ
  • electromagnetic field
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • 15 major radio and TV transmitters
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電力密度 0.04 µW/cm² mean 測定値 - quartile 1
電力密度 0.2 µW/cm² mean 測定値 - quartile 2
電力密度 0.4 µW/cm² mean 測定値 - quartile 3
電力密度 1.4 µW/cm² mean 測定値 - quartile 4

ばく露2

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • domestic exposure
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 20 nT mean 測定値 - quartile 1
磁束密度 30 nT mean 測定値 - quartile 2
磁束密度 50 nT mean 測定値 - quartile 3
磁束密度 130 nT mean 測定値 - quartile 4

Reference articles

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

閉経後の女性には、無線周波及び60Hzばく露と、エストロン-3-グルクロニド分泌の増加との関連が認められたが、閉経前の女性には認められなかった。この関連は、6-ヒドロキシメラトニン硫酸塩のレベルが低い閉経後の女性で最も強かった。夜間の6-ヒドロキシメラトニン硫酸塩の分泌が低下した女性は、敏感な小集団を代表しているかも知れない。

研究の種別:

研究助成

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