研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (observational study)

[電気事業作業員の研究におけるアミロイドベータタンパク質とメラトニン代謝産物との関連] med./bio.

Relationship between amyloid beta protein and melatonin metabolite in a study of electric utility workers

掲載誌: J Occup Environ Med 2002; 44 (8): 769-775

本研究は、職業的磁界ばく露と、尿中のメラトニン代謝産物(6‐ヒドロキシメラトニン硫化物、6-OHMS)、そして、アルツハイマー病の顕著な障害と関わる蛋白である、血行性可溶性アミロイドベータ(Aβ)の濃度、これらの関連を評価した。血漿中の二条の蛋白、Aβ(アミノ酸1-40)とAβ(1-42)、尿中の 6-OHMS 濃度を定量化するために、血液と尿のサンプルが、男性電力事業従事者(n=60)から採取された。平均Aβレベルは陽性に磁界ばく露カテゴリーと関連付けられたが、この関係性は弱く満足な顕著さは獲得しなかった。メラトニン代謝産物はAβ(1-42)と、Aβ(1-42)のAβ(1-40)に対する比率に逆相関で関連付けられた。この観測は最近のイン・ビトロのデータとも符合し、いくつかの研究によって観測されている所の磁界ばく露とADの関係に説得力あるメカニズムを提供する。

研究目的(著者による)

磁界への職業ばく露、尿中メラトニン代謝産物の6-ヒドロキシメラトニン硫酸塩、及びアルツハイマー病の病巣と関連するタンパク質(40-42アミノ酸)のアミロイドベータタンパク質の濃度との関連を評価すること。

詳細情報

3つの電気事業者から男性従業員60人が参加した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: during the first 3 days of the week

General information

Measurement of magnetic field due to occupation exposure of employees working at electrical distribution, generation, administration and maintenance utilities.

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 during the first 3 days of the week
ばく露装置
Additional information Male employees from electric power distribution and generation utilities served as high exposure groups while employees from administration and maintenance served as low exposure group.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.12 µT - 測定値 - distribution and generation workers
磁束密度 0.06 µT - 測定値 - administration and maintenance workers
磁束密度 0.3 µT mean 測定値 - arithmetic mean for all workers
磁束密度 0.11 µT mean 測定値 - geometric mean for all workers

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露中

研究の主なアウトカム(著者による)

アミロイドベータタンパク質平均レベルは、磁界ばく露のカテゴリーと正の相関があったが、この関連は弱く、統計的に有意ではなかった。メラトニン代謝産物はアミロイドベータタンパク質アミノ酸1-42)、及び「アミロイドベータタンパク質アミノ酸1-40)に対するアミロイドベータタンパク質アミノ酸1-42)」の比率と逆相関していた。

研究の種別:

研究助成

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