研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[50 Hz磁界ばく露によって誘導されるERK1/2[細胞外シグナル制御キナーゼ1/2]シグナル伝達経路を通じたヒト羊膜細胞の増殖にはS1P[スフィンゴシン-1-リン酸]が介在する] med./bio.

S1P mediates human amniotic cells proliferation induced by a 50-Hz magnetic field exposure via ERK1/2 signaling pathway

掲載誌: J Cell Physiol 2019; 234 (6): 7734-7741

この研究は、50 Hz磁界によって誘導される細胞増殖においてスフィンゴシン-1-リン酸(S1P)が果たしているかも知れない役割を調べた。その結果、ヒト羊膜細胞の0.4 mT、50 Hzの磁界ばく露は、セラミド代謝を有意に強め、S1P産生を増加させ、細胞シグナル制御キナーゼ1/2(ERK1/2)を活性化させ、細胞増殖促進することが示された。これらの磁界ばく露による影響はいずれも、スフィンゴキナーゼ阻害剤(SphK)のSKI IIによって阻害され得る。加えて、磁界ばく露による細胞増殖応答及びERK1/2の活性化は、MEK(ERKキナーゼ1及び2)の固有阻害剤のU0126によって完全に阻止された。これらの知見は、50 Hz磁界ばく露によって誘導されるERK1/2シグナル伝達経路を通じた細胞増殖にはS1Pが介在していることを示唆している、と著者らは結論付けている。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.4 mT - - - -

Reference articles

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究助成

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