研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[細菌の形態に対する50Hz磁界の影響] med./bio.

50 Hz magnetic field effect on the morphology of bacteria

掲載誌: Micron 2009; 40 (8): 918-922

この研究は、原子間力顕微鏡を使用して、50 Hz 10 mTの磁界ばく露細菌の形態変化を誘導するか否かを精査した。交流磁界ばく露は、種々の細菌株の生存率の低下を引き起こすことが知られている。著者らの先行研究は、磁界ばく露を受けた棒状細菌生存率が、球形のものと比較して2倍低下することを報告した。この知見をさらに研究するために、今回は、大腸菌(棒状)とパラコッカス・デニトリフィカンス(球形)の細菌を用いて、先行研究と同様のばく露実験を行った。その結果、1時間、50 Hz、10 mTの磁界ばく露の後、棒状細菌においても、球状細菌においても、細菌の形態には変化が見られなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

2つの細菌株(棒状、グラム陰性及び球状、グラム陰性)における、50Hz、10mT磁界ばく露による形態の変化を調べること。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 1 h

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 continuous for 1 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 samples placed in the center of the cylindrical coil
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 10 mT maximum 測定値 - -

Reference articles

  • Fojt L et al. (2004): [大腸菌(Escherichia coli)、陰性桿菌(Leclercia adecarboxylata)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対するに対する低周波磁界の影響の比較]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

このデータは、50Hz、10mTの磁界への1時間のばく露後の棒状または球状の細菌の形態に変化がないことを示している。

研究の種別:

研究助成

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