研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)の生存能力に対する低周波磁界の影響] med./bio.

Effects of low-frequency magnetic fields on the viability of yeast Saccharomyces cerevisiae.

掲載誌: Bioelectrochemistry 2007; 70 (1): 115-121

この研究は、出芽酵母Saccharomyces cerevisaeの増殖に対する50 Hz磁界の影響を調べた。ばく露に用いた磁界は、 円筒コイルにより生成され、最大10 mTの磁界誘導された。ばく露時間は最大24分まで変化させた。ばく露は実験室温度(24-26℃)で行われ、換気装置により、サンプルの温度を維持した。ブロス培養液中の出芽酵母増殖曲線を測定し、固形土壌上のCFU(コロニー形成単位)の数を計数した。その結果、磁界ばく露によって、出芽酵母の数は減少し、増殖速度が低下することが示された;このような結果は、大腸菌黄色ブドウ球菌、およびL.アデカルボキシラタを用いた実験のものと同様である;磁界は酵母の一部を殺すが、大部分は生き残り、その増殖を続けると考えられる、と報告している。

研究目的(著者による)

出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)の成長に対する低周波磁界の影響を調査した。

詳細情報

ばく露時間(12または24時間)及び印加した磁束密度(5.2、7.9、10mT)に対する独立性について出芽酵母を調査した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: 6 min, 12 min, 24 min
ばく露2: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 12 min
ばく露3: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 60 min
ばく露4: 50 Hz
ばく露時間: 6 min, 12 min, 24 min or 24 min

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 6 min, 12 min, 24 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 cylindrical coil with inner diameter = 205 mm, outer diameter = 235 mm, lenght = 210 mm and 880 turns of 2 mm wire; samples placed in the center of the coil
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 10 mT - 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 12 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 5.2 mT minimum 測定値 - -
磁束密度 7.9 mT - 測定値 - -
磁束密度 10 mT maximum 測定値 - -

ばく露3

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 60 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 10 mT - 測定値 - -

ばく露4

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 6 min, 12 min, 24 min or 24 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 10 mT - 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

磁界ばく露は全てのばく露群で出芽酵母の数を減少させ、その成長を減速させた。成長低下の影響は、より高い磁束密度でより強かった。成長動態に関しては、照射開始の約20分後に酵母の数の有意な減少が認められた。対照群ばく露群の比率はほぼ一定で、磁界出芽酵母の一部を殺し、残りは攪乱なしに成長を続けたことを示唆している。

研究の種別:

研究助成

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