この研究は、低周波磁界の波形(正弦波、三角波、矩形波)が、ヒト血小板におけるカタラーゼおよびスーパーオキシドジスムターゼ活性、マロンジアルデヒド濃度、およびフリーラジカル生成に及ぼす影響を評価した。ヒト血小板の懸濁液に、3種の波形の50 Hz磁界(磁束密度10 mT)の15分間ばく露を与えた。その結果、フリーラジカル、マロンジアルデヒド、カタラーゼの測定では、印加された磁界の波形に関係なく、初期レベルに比べ、増加が示された;対照的に、スーパーオキシドジスムターゼ活性は、初期レベルに比べ、低下した、と報告している。
ヒト血小板におけるカタラーゼ及びスーパーオキシドジスムターゼの酵素活性、マロンジアルデヒド濃度、ならびにフリーラジカル生成に対する、形状が異なる低周波磁界ばく露(正弦波、矩形波、三角波)の影響力を調べること。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
continuous for 15 min
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周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 15 min |
Additional information | fields with the following signal forms were applied: i) sinusoidal ii) triangular iii) rectangular |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | pair of Helmholtz coils with a radius of 60 mm, 40 mm apart, producing an uniform field inside the 30 mm high cylindrical exposure volume with a radius of 32 mm; samples placed in polyethylene tubes in this exposure volume |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 10 mT | effective value | 測定値 | - | - |
適用した磁界の形状に関わらず、フリーラジカルの形成、マロンジアルデヒドの濃度、及びカタラーゼの酵素活性の数値は、初期値と比較して増加した。初期値に対するフリーラジカル形成の最も大きな増加は、三角波磁界ばく露後に見られた。カタラーゼ酵素活性も磁界の形状に依存していた:最も大きな増加は、三角波磁界の適用後に見られたが、最も小さな増加は正弦波磁界を適用した際に見られた。マロンジアルデヒド濃度の最も大きな増加は、正弦波磁界ばく露後に見られた。
スーパーオキシドジスムターゼの酵素活性はばく露後に減少し、この酵素活性は磁界の形状に依存していた:初期値と比較して最も大きな減少は、血小板を三角波及び矩形波にばく露した際に見られた。
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