研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[前向きコホートにおける職業ばく露と筋萎縮性側索硬化症] epidem.

Occupational exposure and amyotrophic lateral sclerosis in a prospective cohort

掲載誌: Occup Environ Med 2017; 74 (8): 578-585

この研究は、オランダでの前向きコホート研究内での症例−コホート分析により、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の職業的リスク要因を探索した。このコホートは、1986の登録時点で55-69歳の男性58279人、女性62573人でのALSによる死亡を17.3年間追跡した。今回は、無作為抽出したサブコホート(男性2092人、女性2074人)とALS死亡例(男性76人、女性60人)において、ベースライン時の職歴情報に基づき職種ばく露マトリックスから各種職業ばく露(有機溶剤、農薬、金属、超低周波磁界(ELF-MFs)、電気ショック)を推定し、それらのばく露とALS死亡との関連性を性別で分析した。その結果、ELF-MFsへの職業ばく露が男性でのALS死亡と関連するかも知れないことが示された;対照群に対する高ばく露職種の経験者群のハザード比(HR)は2.19(95%信頼区間:1.02- 4.73)、対照群に対する累積ばく露の最高三分位カテゴリーのHRは1.93(95%信頼区間:1.05- 3.55)であった、と報告している。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ:

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 magnetic field exposure: background
集団 2 magnetic field exposure: low
集団 3 magnetic field exposure: high
参照集団 4 cumulative exposure: background
集団 5 cumulative exposure: 1st terzile
集団 6 cumulative exposure: 2nd terzile
集団 7 cumulative exposure: 3rd terzile
参照集団 8 electric shock risk: background
集団 9 electric shock risk: low
集団 10 electric shock risk: high

調査対象集団

調査規模

タイプ
合計 120,852
統計学的分析方法: (調整: )

研究助成

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