研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[筋萎縮側索硬化症と電磁界職業ばく露] epidem.

Amyotrophic lateral sclerosis and occupational exposure to electromagnetic fields

掲載誌: Bioelectromagnetics 1997; 18 (1): 28-35

<目的>筋萎縮性側索硬化症と理論的に計算した各職業の電磁界職業曝露との関係を各々の症例ごとに対照群をおいて、検討する。<方法>1)南カルフォルニアの筋萎縮性側索硬化症外来の臨床的に診断された28例の症例を用いた。2)各々の症例に1例の血縁、1例の非血縁対照群を置くようにつとめたが、12例では、2名ずつの対照群、8例は1名の対照群、残りの8例は対照群が得られなかった。3)最終曝露は推定発症の2年前とした。4)各々の職業の曝露量は、計算上の理論値である。各々、全曝露量E1、平均曝露量E2を求めた。<結果および結論>1)medium/low to medium EMF曝露群では症例は対照群に比し2倍の曝露期間があった。medium/high to high EMF曝露群では3倍であった(表3)。2)20年以上の曝露期間を有する例では、medium/low to medium EMF曝露群およびmedium/high to high EMF曝露群では対照群に比して、統計的に有意差をもって症例では曝露歴が長かった(表3)。3)20年以上の曝露期間を有する例ではE1のodds ratioは7.5、E2のodds ratioは5.5であった。(表6)。一方、全症例では、E1のodds ratioは2.5でE2のodds ratioは2.3であった(表5)。

ばく露

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